vSANとは?
vSANとは、VMware 社が提供するSoftware Defined Storage(SDS)になります。
SDSは各ノードに内蔵されるストレージを仮想化し、ひとつのディスクとして扱えるのが大きな特長です。
VMware HCIの構成要素:ソフトウェア
- vCenter
- vSphere環境の統合管理(複数のESXiを一元的に管理)
- ESXi/vSAN
- サーバ仮想化ソフトウェア/ストレージ仮想化ソリューション
- Optionサードパーティソフトウェア
(ハードウェアプラグイン等) - ハードウェア管理をvCenterと連携するために使用
※vLCM″Image″の利用やProactive HAで利用
VMwareベースのHCI(vSAN)シェア
2022.Q3 :世界HCI 市場におけるVMware ベースHCI のシェア状況
VMware は前年同期比7.87% の成長を記録、市場シェアのトップを継続
Source: IDC Q3 2022 Worldwide Converged Tracker dated December, 2022. Market share based on vendor revenue and the company providing HCI systems software..
https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2023/01/03/vmware-leads-the-hci-marketin-
q3-of-2022/
vSAN 搭載HCI
vSAN 搭載HCIは、主にサーバOEMベンダより提供されるVirtual SAN 推奨の構成である「vSAN Ready Node」と、
サーバーベンダーとVMwareで共同開発した「アプライアンス製品」があります。
vSAN で必要となるハードウェアコンポーネント、vSphere とVirtual SAN が事前に構成されているので、システム構築時間を大幅に短縮することができます。
vSAN Ready Nodeとアプライアンスの違い
ハードウェアの構成
仮想化のパイオニアであるVMwareだからこそ、ソフトウェア製品であるvSANは競合のHCIと比べて導入の柔軟性が高いと言えます。複雑な設定が不要でスピーディな導入が可能なHCIアプライアンス(DELL_VxRailなど)から、主要大手サーバベンダーから提供されるvSAN Ready Node(認定ハードウェア)、更にご要望に応じたスペックとなるよう個別にカスタマイズをしたい企業まで、幅広いオプションの利用ができます。
vSAN 搭載HCI 3つの特長
1. 様々なワークロードで利用可能
大容量のSSDキャッシュを利用することにより、データベースのような高負荷なワークロードでも対応可能。仮想化基盤で動いているサーバーであれば問題なく移行可能です。
2. 慣れ親しんだvCenterから一括管理可能
システム全体を可視化し、万が一の障害の際にも、いち早く問題を解決することが可能です。OpenManage Integration for VMware vCenterを利用すれば、慣れ親しんだVMware vCenterのコンソールからハードウェアを一元的に管理・操作することが出来るため、ビジネスクリティカルなアプリケーションや、仮想デスクトップなど、様々なワークロードが動作する仮想化基盤を導入や運用を効率化することが可能です。
3. VMwareによるワンストップサポート
HCIノードのvSAN部分まで含めたサポート一元化により、迅速な障害切り分けとお客様運用工数削減に寄与します。
vSANライセンスの種類
2024年5月現在の情報です。今後変更が生じる可能性がございます。予めご了承ください。
vSphereのエディションがリニューアルしました。vSANは一部のエディションに含まれる形となり、単体での手配は出来ません。
従来製品と新サブスクリプションの対応表
従来製品 | 新サブスクリプション | 備考 |
---|---|---|
vSphere Essentials Kit | vSphere Essentials Plus per 96 Core | 1本で6CPU/3ホスト/96コア |
vSphere Essentials Plus Kit | 2本で6CPU/3ホスト/192コア | |
vSphere Standard Edition | vSphere Standard per Core | 1CPUあたり最低16コア必要 |
vSphere Enterprise Plus Edition | vSphere Foundation per Core | |
vSphere HCI Kit | vSphere Foundation per Core + vSAN AddOn (vSAN ENT 100GiB per Core) VMware Cloud Foundation per Core + vSAN AddOn (vSAN ENT 1TiBper Core) |
vSAN 容量単位で数量を計算 ※1GiB ≒ 1.07374GB ※1TiB ≒ 1.09951TB |
vSAN Standard/Advanced/Enterprise | ||
NSX(全製品) | VMware Cloud Foundation + NSX AddOn製品群 | ハイタッチ連携が必要 |
vSphere Desktop Edition | 廃止 | |
vRealize/Aria製品 | 単体ライセンスは廃止 vSphere Foundation/VMware Cloud Foundationに付属 |
vSANが含まれるサブスクリプション型番はこちらです。(価格は税抜)
vSphere Foundation
年数 | 型番 | 標準価格 | 備考 |
---|---|---|---|
3年以上 | 個別見積 | 個別見積 | メーカーからQuote(見積書)の取得が必要。 Enterprise Plus Edition相当の機能が提供。 1Core単位での購入。1Coreあたり100GiBのvSANを含む。※ 1CPUあたり最低16Core分必要。 vCenter Server Standardが付属。 ※含まれるvSANはあくまで検証用のため、本番環境で利用する場合は全容量分をアドオンで購入する必要があります。 |
VMware Cloud Foundation
年数 | 型番 | 標準価格 | 備考 |
---|---|---|---|
3年以上 | 個別見積 | 個別見積 | メーカーハイタッチ営業と連携が必要。 メーカーからQuote(見積書)の取得が必要。 Enterprise Plus Edition相当の機能が提供。 1Core単位での購入。1Coreあたり1TiBのvSANを含む。 1CPUあたり最低16Core分必要。 vCenter Server Standardが付属。 NSX、HCX、SDDC Mgrが付属。 |
vSphere FoundationとVMware Cloud Foundation向けのvSANアドオン型番はこちらです。(価格は税抜)
vSAN AddOn
年数 | 型番 | 標準価格 | 備考 |
---|---|---|---|
3年以上 | 個別見積 | 個別見積 | メーカーからQuote(見積書)の取得が必要。 vSphere Foundationもしくは VMware Cloud Foundationに含まれる容量に追加したい場合に購入。 1TiB単位での購入。 ※1TiB ≒ 1.09951TB |
vSANの構成ルールについての詳細は、下記を参照ください。
お見積のご相談はDIS担当営業までお願いいたします。
製品ラインアップ
Dell Technologies | VxRail | VxRailは、 Dell EMCとVMwareにより共同開発されたアプライアンスです。 VMware Virtual SANがカーネル レベルで統合されていることにより、他社のvSANベースのHCIよりも高いストレージパフォーマンスを発揮します。 |
Dell EMC vSAN Ready Nodes |
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HPE | HPE Solutions for VMware vSAN Ready Node |
VMware社認定の事前検証済みの構成で、プロジェクトのリスクを軽減し、TCOを大幅に削減。ビジネスの価値実現を加速化します。 ビジネスクリティカルなアプリケーションや、仮想デスクトップなど、様々なワークロードを運用することができ、仮想化基盤の導入コストと運用コストを大幅に削減することができます。 |
Lenovo | Thinkagile VX | VMware vSANを利用したシンプルなHCI(ハイパーコンバージドインフラ)の実現に、HPEはvSAN Ready Node認定を取得した幅広いサーバーラインナップでお応えします。コスト重視の仮想化統合から、物理 DB サーバーも混在する統合基盤、VDI基盤のリニューアルなど、お客様のあらゆる要求に応える最適なプラットフォームをお選びいただけます。 |
Fujitsu | Fujitsu Integrated System PRIMEFLEX for VMware vSAN |
PRIMEFLEX for VMware vSANは、ストレージをサーバに統合することでシンプルな構成を実現した垂直統合型 VMwareベースの仮想化基盤です。 ICT基盤の短期導入や安定稼動に加え、富士通のノウハウを組み込むことにより運用・増設・管理の簡略化を実現するハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)です。 簡単、迅速、柔軟なICT基盤として、従来のインフラ運用における課題を解決します。 |