IT管理/運用の人員体制について中小企業は「兼任」であることが多い

日本の法人格を持つ企業数と従業員数のデータをみると、そのほとんどが中小・小規模クラスの企業となっており、IT管理/運用の人員が“本来の業務と兼任”していることがわかります。しかし、サーバーを導入・運用するには、知識やスキルだけではなく多くの時間、そして課題解決を必要とするため、業務を兼任した状態では非常に大きな負担がかかることになってしまいます。

サーバ導入の現状と今後

過去3年間に“クラウドのサーバーを新規導入した”比率は16.3%と高く、クラウドファーストが進んでいるように読み取れます。しかし一方で、今後3年以内の“オンプレミスサーバーの新規導入・更新/刷新”を合わせた比率は合計で17.7%というデータがあり、今後もオンプレミスサーバー市場は高い水準で導入が検討されていることが予測できます。

オンプレミスサーバーの新規導入が増えるタイミングとは!?

WindowsServer2008/R2のサポートが終了する2020年の2年前である2018年にはサーバーの更新/刷新が、1年前の2019年には新規導入が増えています。WindowsServer2012/R2のサポートが2023年には終了するため、これからの3年間についても同様のことがいえます。
2021年現在、サーバー導入に向けた動きはすでにはじまっています。



HCIとは、『Hyper-Converged Infrastructure』の略語で、サーバーの仮想化をより簡単に実現する製品です。
従来では、それぞれのサーバーから高速ネットワークなどを経由して共有ストレージに接続する必要があり、高価な共有ストレージやネットワーク知識などを必要としていました。
しかしHCIなら、サーバーと基盤ソフトウェアだけの非常にシンプルな構成でサーバーの仮想化を実現することができます。

仮想化だけではないHCIの魅力

高性能や大容量を実現するためにさまざまなストレージ形態が存在する従来のサーバーは、専用の機器や運用の知識・スキルなどが必要であったり、環境構築までに時間を要するなど多くの課題がありました。ですが、サーバーの『いいところ取り』をしたHCIなら、迅速な環境構築や高い拡張性などを非常にシンプルな構成で実現することができます。

HCI導入のメリット

HCIはシンプルな構成によって、オンプレミスサーバー導入の課題といわれる『サーバー稼働までに時間がかかる』、『可用性を上げるための費用がかかる』『更新や刷新が難しい』などの課題を解決するだけではなくクラウドに対する利点も豊富です。

(詳細につきましてはデータを交えて後述しております)

HCIの導入はオンプレミスサーバーの新規導入に合わせてがベスト!

重要なオンプレミスサーバーのストレージ形態を新規導入・更新/刷新した、またはしようとしている企業のデータを確認すると、HCIのニーズは他のストレージ形態よりも割合を大きく占めていることがわかります。またHCIの導入は更新/刷新のタイミングよりも新規導入時に選ばれることが多いです

HCIの導入で期待できる効果

“オンプレミスのサーバー導入における課題”についてHCI導入済みの企業および導入予定の企業と全体平均を比較すると4つの課題が全体平均より大幅に高いという結果がでております。これらについて回答した企業はHCIを導入することで課題を解決できると期待してHCIの導入または導入検討をしているということです。

HCI導入済み/導入予定の企業はクラウドに対する関心も高い

“オンプレミスのサーバー導入に関する方針/ニーズ"でHCI導入済みおよび導入予定の企業と、全体平均を比較すると前者はクラウドの利用も検討している企業が全体平均よりも高く、HCIに関心があるからといって必ずオンプレミスを選ぶというわけではなくクラウド運用も検討しているということがわかります。

HCI導入はクラウドとオンプレミスのいいとこ取り

“オンプレミスとクラウド双方に共通するサーバー導入における課題”でHCI導入済みおよび導入予定の企業と全体平均を比較すると3つの課題について前者が大幅に高いという結果が出ています。そこからHCIはサーバーだけという『シンプルな構成によって管理が容易』、『クラウドのような拡張性』、『オンプレミスの環境を両立』というクラウドに対するHCIの利点を読み解くことができます。

今から、HCI 導入提案のノウハウを蓄積しておくことが大切

サーバ市場の俯瞰 オンプレミスのサーバ市場は今後も継続し、
2022 年に予想されるサーバ新規導入の需要増加に向けた準備が大切
HCIとは何か? 単なる安価なサーバ仮想化手段ではなく、
シンプルな構成によって高性能大容量を実現する新たなストレージ形態
HCI導入提案のポイント ・どのタイミングで提案すべき? ⇒ サーバ新規導入のタイミングが最も効果的
・どんな利点をアピールすべき? ⇒ 「迅速な構築」「可用性の向上」「更新 刷新の容易性」
・クラウドに対する優位性は? ⇒ クラウドのような拡張性を実現しつつ、オンプレミスを継続できる
次の一歩で生じてくる疑問 ・サーバは何でも良いのか?内蔵ハードディスクに高い性能が求められるのでは?
・HCIに最も適したサーバ筐体は何なのか?(ラック、ブレード、モジュラー型など)
・オンプレミスとクラウドを併用するハイブリッドクラウドとHCIはどう関連するのか?
⇒各ベンダによって特徴が異なるので、
 上記のような疑問を投げかけながら情報を収集していくことが大切

弊社iDATEN(韋駄天)で本ページ内容を含む動画を公開中です。動画のご視聴は以下よりアクセスください。

HCIガイドブック

HCI情報をまとめた
弊社オリジナルHCIガイドブック

HCIとは何か?どのようなメリットをもたらすのか?
従来のインフラとの違いは?を解説しソリューション毎に各メーカーのHCIをご紹介するガイドブックです。

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製品ラインナップ(DIS取扱い製品)

Nutanix vSAN Azure Stack HCI オリジナル
      Cisco HyperFlex
Dell XCシリーズ Dell VxRail ⒶorⓌ
Dell Integrated System for Microsoft Azure Stack HCI
 
Dell VxRail VD-4000
Dell vSAN Ready Nodes
Fujitsu Integrated System PRIMEFLEX for Nutanix Enterprise Cloud Fujitsu Integrated System PRIMEFLEX for VMware vSAN
Fujitsu Server PRIMERGY Validated Node for Azure Stack HCI
 

Fujitsu Server PRIMERGY Microsoft Storage Spaces Direct Ready Node
HPE ProLiant DX※1 HPE Solution for VMware vSAN Ready Node※1 ⒶorⓌ
HPE Solutions for Microsoft Azure Stack HCI※1
HPE SimpliVity※1
Lenovo ThinkAgile HX Lenovo ThinkAgile VX ⒶorⓌ
Lenovo ThinkAgile MX
 
Nutanix NX      
  • Azure Stack HCI 欄に記載されている製品シリーズ名の前に付けているマークは、下記の通り区別させていただいております。

    Ⓐ・・・Microsoft Azure Stack HCI
    Ⓦ・・・Microsoft Windows Server(S2D)
    ⒶorⓌ・・・Microsoft Azure Stack HCIとMicrosoft Windows Server(S2D)のどちらかを選択する事ができる

※1

HPE GreenLake Flex Solutions”にてサブスクリプション形式での機器・サービスの提供も可能です。
HPE GreenLakeの詳細につきましては、HPE販売支援サイトにてご確認ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/mss/hpe/greenlake_flex_capacity.html