Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第141回「Cisco Secure ConnectとSAML IdPの連携」
こんにちはMeraki製品担当の林です。
前回の記事ではリモートアクセスVPNについてご紹介しましたが、その中でSAML認証が必須になるということをご紹介しました。
そこで今回はEntra IDを使用したSAML連携の手順について見て行きたいと思います。
具体的にやることとしては、SAML用とSCIM用に2つのアプリをEntra IDに登録します。SCIM(Systemfor Cross-domain Identity Management)はあまり聞き慣れない方もいると思いますが、Entra IDなどのIdPからユーザID情報をSecure Connect側に同期するために使用します。
この同期をすることで、例えばユーザ〇〇は××.comへのアクセスを禁止する、といったようにユーザやグループに対してポリシーを割り当てることが可能になります。
では早速紐づけの手順です。最初にSecure Connectの認証先としてEntra IDを利用できるようにするための設定を行います。
Umbrellaダッシュボードに移動して左側メニューから 導入 > SAML設定 を開き設定の追加をクリックすると、紐づけに使用するメタデータがダウンロードできるのでこちらを保存します。
続いて、Entra 管理センターにログインしてアプリケーションの新規作成を行います。
独自のアプリケーションの作成をクリックします。
アプリケーション名は任意の分かりやすいもので大丈夫です。
アプリケーションが出来たらユーザやグループを紐づけて
シングルサインオンの設定を行います。
ここで先ほどUmbrellaダッシュボードからダウンロードしたメタデータを使用します。
これでEntra ID側の設定は完了です。設定を保存してから、今度はSecure Connectへアップロードするファイルをダウンロードします。
最初のUmbrellaダッシュボードの画面に戻り、Entra IDからダウンロードしたファイルをアップロードして設定を完了させます。
SAMLでの連携は以上です。
続けてSCIMの連携についてもアプリケーションを作成しますが、作成する手順がSAMLとは異なります。
まずはUmbrellaダッシュボードの左側メニューより 管理>APIキー を開いて静的キーの中からAzure Active Directoryのプロビジョニングを選び、URLとトークンを発行して安全な領域に保存しておきます。
続いてEntra管理センターで新規でアプリケーションを作成します。
SAMLの時は独自のアプリケーションとして作成しましたが、今度はEntraギャラリーから「Cisco User Management forSecure Access」を検索して作成します。
アプリケーションが作成出来たら先ほどと同じようにユーザやグループを紐づけます。
基本的には、先ほどSAMLで紐づけたものと同じものを紐づけます。
ユーザを追加したら、先ほどUmbrellaダッシュボードで発行したURLとトークンを使用してSCIMによるプロビジョニングを行います。
こちらが問題なく完了すれば、SCIMの設定も完了です。
Umbrellaダッシュボードに移動し、左側メニュー 導入 > ユーザとグループ のAzure Active Directoryに割り当てたグループ(またはユーザ)が追加されたことを確認します。
ちょっと手順が煩雑でしたが、以上でSAMLとSCIMの設定は完了です。
Secure Connectでは、ユーザ認証を行うためにこの設定は必要となりますので、こうしたIdPとの連携については是非一度お試しいただければと思います。
今回の手順について紹介したメーカーの資料は下記になりますので、こちらも併せてご参照ください。
https://documentation.meraki.com/CiscoPlusSecureConnect/Cisco__Secure_Connect_Now_-_Users/Cisco__Secure_Connect_Azure_AD_for_SAML
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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