
Cisco 担当者コラム
Cisco・Security
Security 第84回「Cloud Managementにおけるバージョンの自動更新」
こんにちは。セキュリティ担当の今村です。
今回はCisco Secure Client Cloud Management(以下、Cloud Management)におけるバージョンの自動更新についてご紹介します。ぜひご覧ください。
Cloud Managementは、Cisco Secure Clientに含まれる各モジュールのバージョン管理をクラウドで行うことができるツールです。(Security第77回参照)
Cisco製品であるSecure ConnectやSecure Access、MXではCisco Secure Clientを最新バージョンに自動更新する機能がなく、端末ごとに手動でのバージョン管理が必要になります。こうした環境でCloud Managementを採用すると、Cloud Managementに含まれるモジュールが一つでも最新バージョンに更新された際に、それに連動して他のすべてのモジュールも最新バージョンに自動更新されるようになります。
今回はSecurity第81回で作成したDeploymentパッケージを例にご紹介します。こちらのDeploymentパッケージには、Umbrellaモジュールの自動更新が有効になっているOrgInfo.jsonを格納したProfileを紐づけています。

端末にDeploymentパッケージをインストール後、AnyConnect VPNモジュール・Umbrellaモジュール・カスタマーエクスペリエンスのフィードバック(AnyConnect VPNモジュールと同時にインストールされる)のバージョンが指定した5.1.7.80になっていることを確認します。

インストール後、Umbrellaモジュールの自動更新を有効にしていたため、それに連動してAnyConnect VPNモジュールの最新バージョンのインストールが自動的に行われます。

Umbrellaモジュールの最新バージョンのインストールも同様に行われます。

数分後、カスタマーエクスペリエンスのフィードバックも含め、すべてのモジュールが最新バージョンに更新されていることが確認できます。

こちらで各モジュールのバージョンの自動更新は完了です。
Cloud Managementからモジュールをインストールすることで手動でのバージョン更新が不要になり、運用の負荷を軽減することができるのではないでしょうか。
以上がCloud Managementにおけるバージョンの自動更新のご紹介でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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- Security 第83回「「クラウドセキュリティ」DISオリジナル提案ガイドの最新版の更新について」
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