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Meraki 第157回「Secure Connect では証明書認証は使えますか?」

こんにちはMeraki製品担当の林です。

今回はご質問いただくことが多いSecure ConnectへのリモートアクセスVPNにおける証明書認証の可否について解説してみたいと思います。

 

結論から先に書きますと、2025年5月現在SecureConnectではリモートアクセスVPNの接続時に証明書認証を使用することができません。これは、Secure ConnectのリモートアクセスVPNで利用できる認証プロトコルがSAMLのみに限られるという仕様があるためです。

 

SSL-VPNで証明書認証を行う場合、VPNクライアントはVPNサーバに対してクライアント証明書の提示を行い、VPNサーバがこの証明書の検証と、証明書に含まれるユーザ情報による認証を実施していました。

しかし、SAMLではVPNサーバが認証には関与せず、VPNクライアントをSAML IdPにリダイレクトします。認証はVPNクライアントとSAML IdP間で行われ、VPNサーバは認証が成功した場合にSAML Assertionとして結果を受け取ります。

つまり、証明書認証に限らずSecure ConnectではVPNサーバがVPNクライアントを認証することはありませんので、「Secure Connectは証明書認証に対応していますか?」というご質問については「対応していません」という回答となります。

 

ちなみに、この場合すべての認証はSAML IdP側に依存することになりますが、SAMLはTLSよりも上位のアプリケーション層で動作する認証プロトコルであるため、TLSでの証明書を使った制御は行うことができません。

しかしながら、SAML IdPの各ベンダーではSAML認証の際にデバイス認証を行うための仕組みを実装しているサービスもありますので、こうした仕組みを証明書認証の代案として持っていくことはできるかもしれません。この辺りは是非ご利用のSAML IdP側にご確認いただければと思います。

例えばCisco Duoであれば、Duo Desktopというアプリを用いて管理対象エンドポイントを識別するDuo TrustedEndpointsという仕組みを持っています。

 

 今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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