Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第132回「Meraki MSでの段階的アップグレードについて」
こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューションのMeraki担当です。
今回はMerakiMSでの段階的アップグレードの機能について紹介していきたいと思います。段階的アップグレードは、ネットワーク環境においてファームウェアアップデートを効率的かつ安全に行うための重要な機能です。この機能は、特に大規模なネットワーク環境や、高い可用性が求められる業界での利用が推奨されます。
段階的アップグレードは、ネットワーク内のスイッチをグループ化し、異なるタイミングでファームウェアアップデートを実施することができます。これにより、全てのスイッチが同時にアップデートされることを避け、ネットワークのダウンタイムやリスクを最小限に抑えることが可能です。
それでは、段階的アップグレードの設定を紹介していきたいと思います。
1.ダッシュボードにログインし、「スイッチ」→「段階的アップグレード」を選択します。
2.「CreateGroup」から新しいグループを作成できます。
※初期からデフォルトとして「Group01」が作成されています。
新しいグループの詳細を入力し、対象となるスイッチを選択します。
選択した後、「グループに追加」をクリックし、新しいグループに追加することが出来ます。追加されているのを確認した後、「変更内容を保存」をクリックして保存します。
このように複数のグループを作成することで、それぞれのグループごとでスイッチをアップグレードすることが可能です。グループに追加しなかったスイッチに関しては、デフォルトに設定しているグループに追加される点は注意が必要です。
※新規でスイッチを追加した場合、グループに追加されないのでデフォルトグループとして処理されます。
次にアップグレードする順序を設定します。
3.「順序」を選択し、「編集」をクリックします。
その後、グループをドラッグ出来るようになるのでアップデートしたい順序にします。順序が決まれば更新をクリックして保存します。
以上の設定が完了すると、ネットワークごとに指定されたファームウェアアップグレードの時間に自動的に開始されます。「順序」で設定された並びでアップグレードが開始され、1番目のグループが正常にアップグレードを完了すると2番目、3番目とアップグレードが開始されます。
※グループごとにアップグレードの日時を変更することは出来ません。ファームウェアアップグレードで指定された日時に1番目のグループから開始されます。
如何でしたでしょうか。
この機能を利用することで、Meraki MSを同時にアップグレードされることを避け、例えば下位スイッチから段々とアップグレードすることができ、スムーズかつ安全にアップグレードを行うことが可能です。設定自体も難しくなく、直観的に設定することができました。
Meraki MSを多層的に導入している場合、一度にアップグレードされることでクラウド疎通出来ない可能性等ございます。この設定をすることでリスクを抑えることが期待できます。是非検討してみてください!
以上、お読みいただきありがとうございました。
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