Collaboration

Collaboration 第101回 「Webex Desk Proを受付システムとして利用してみた!~マクロボタンから指定の宛先に発信~」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社に入社して2年目の向井です。

 

CiscoデバイスのBoard /Deskシリーズは受付システムとして活用することができます。今回は、Webex Desk Proのマクロ機能を用いた、受付端末としての利用方法についてご紹介したいと思います。最後まで是非ご覧ください。

 

Webexサービスと連携した受付端末

Ciscodevicesを受付端末として利用いただくことで、Webex Meetings やWebex Callingの仕組みをそのまま使うことができます。別途受付システムを導入いただかなくとも、来社されたお客様がワンボタンで担当窓口のWebexアカウントへ発信するなど、Webexサービスを連携した動作をさせることができます。また、Control Hubから簡単にデバイスの設定ページにアクセスできますので、管理面でも煩雑になりません。


受付システムについて

Board/Deskシリーズで受付システムを実現するには、2種類の方法があります。

 

1.マクロ機能:端末のホーム画面に、ワンボタンで発信できるマクロボタンを設定します。

デバイスマクロで提供されている範囲で実装するため、KIOSKモードと比較して、設定できる内容が一部制限されます。基本的にマクロの設定にはJavaScriptの技術が必要になりますが、設定ページに参考例が用意されているため簡単に設定できます。また、Webサーバを別途用意しなくても良いというメリットがあります。

 

2.KIOSKモード:端末のホーム画面に、独自にカスタムしたWebページを表示します。

KIOSKモードはHTMLやCSSなどWebページを作成する技術とWebサーバを管理する技術が必要になります。ですが、Webページで実装できることは基本的に実現可能ですので、独自のロゴや案内の地図を表示させるなど柔軟に作り込みができる点がメリットです。

 

今回は、「マクロ機能」を利用した受付システムの設定についてご紹介します。

BoardやDeskシリーズでは、標準でマクロ機能が提供されています。Room kitにもマクロ機能は標準で搭載されておりますが、受付端末として利用する場合は、ディスプレイ一体型のデバイスを事務所入り口に置くのが一般的かと思います。デバイスのホーム画面にボタンを配置して、ワンボタンで発信させることで、受付システムとして利用します。


マクロの設定方法

マクロの設定は、各デバイスのローカル設定ページから設定可能です。

 

ローカル設定ページへ移行した後、「Macro Editor」からホーム画面に表示するマクロを作成します。「Examples」のタブに参考例が用意されているので、今回はこちらを基にマクロを作成していきます。


参考例をロードし、UIパネルをインポートすることで、マクロの編集が行えるようになります。

「Quick dial」をロードした場合、デバイスのホーム画面に4つのボタンを表示することができます。続いて、その4つのボタンに割り当てる宛先を設定します。

 

「dial_XXXX」の4つの箇所が宛先部分になりますので、Webexに登録されているメールアドレスを設定することで、ボタンをタップした後、その宛先に発信されます。また、Webex Callingを利用されているお客様は、内線番号や社用携帯の電話番号を設定することでも着信することができます。設定後、マクロの保存と有効化を行うことでデバイスのホーム画面にボタンが表示されるようになります。

 

表示名を変更する場合は、ローカル設定ページの「UI Extensions Editor」から編集可能です。

 

編集完了後にデバイスのホーム画面を確認してすると、表示名が変更されていました。

 

以上でマクロボタンの設定は完了です。

 

総合受付のボタンをタップしてみると、Macro Editorで設定したメールアドレスに正しく発信されました。参考例を基にマクロを作成する場合ですと、「dial_XXXX」の部分のみ編集していただくだけで、受付システムとしてご活用いただくことができます。

 

今回は、宛先にメールアドレスを設定して、個人のWebexアカウントに発信していましたが、もしWebex Callingをご利用されているお客様であれば、組織の内線番号、外線番号を設定することも可能です。その場合、特定の電話機を鳴らしたり、所持している携帯電話なども同時鳴動させることで、複数の人間が来場者を把握することができます。

 

いかがでしたでしょうか。Desk Proをもっと有効活用したい、Webexをご利用中のお客様で新しく受付システムの導入を考えている、というお客様がいらっしゃいましたら、デバイスのカスタマイズ性についても是非ご紹介いただければと思います。

 

今回は参考例を基にマクロを作成したため、「Webexへ発信」など、ホーム画面に表示される他の機能も利用できる状態となっております。JavaScriptコードを編集することで、ホーム画面に受付システムだけを表示し、Webex Desk Proを受付端末としてのみ利用することができます。具体的な設定方法につきましては、下記ドキュメントにまとめて公開しておりますので、是非そちらも併せてご確認ください。

※アクセスには韋駄天へのログインが必要です。韋駄天IDをお持ちでない方は弊社営業担当までご確認ください。

・Cisco Webex マクロ機能を利用した受付システムの設定手順

 

今回は以上とさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

カタログDL等、iDATEN(韋駄天)ログインが必要なコンテンツがございます。
必要に応じて、ログインしてご利用ください。
iDATEN(韋駄天)のご利用に関してご不明点があるお客様は こちら をお読みください。

Ciscoの記事