Cisco 担当者コラム
Cisco・Collaboration
Collaboration 第77回 「Cisco Webex 日本語文字起こしを試してみた!その2~リアルタイム翻訳の有効化とライセンス~」
こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。
前回、Cisco Webexのリアルタイム翻訳機能(同時翻訳&自動文字起こし)について紹介させていただきました。大変便利な注目機能ですが、実際に利用できるようにするためにはControl Hubで有効化の手続きが必要になります。そこで今回は、リアルタイム翻訳の有効化手順についてご紹介します。是非ご一読ください。
リアルタイム翻訳の有効化方法について
まずは具体的な設定方法についてですが、下記ドキュメントにまとめて公開しております。
※アクセスには韋駄天へのログインが必要です。韋駄天IDをお持ちでない方は弊社営業担当までご確認ください。
中を見ていただくと分かるのですが、文字起こし機能(Webex Assistant)はデフォルトでオフとなっておりますので、事前に有効化が必要です。設定が反映されるまで最大24時間かかる可能性がありますので、余裕をもった設定を心がけましょう。
またドキュメントには、動作確認の方法もまとめておりますのでそちらも併せてご確認いただければと思います。
リアルタイム翻訳ライセンスについて
Cisco Webexのリアルタイム翻訳を利用する為には、MeetingsもしくはEventsのユーザライセンスに加えて、有償のオプションライセンスが必要になります。型番は次の2種類です。
A-FLEX-RTT-WXMT-NU(:NU用リアルタイム翻訳ライセンス)
こちらはリアルタイム翻訳ライセンスを単品で(1ライセンス〜)購入する場合に選定する型番です。ほとんどの場合、こちらのライセンスを必要本数分ご契約いただければリアルタイム翻訳機能をご利用いただけます。
A-FLEX-RTT-WXMT-EA(:EA用リアルタイム翻訳ライセンス)
こちらはMeetingsライセンスを全従業員モデル(EAモデル)で契約している場合に選定する型番です。EAモデルを契約している中で、全従業員分のリアルタイム翻訳ライセンスを購入する場合、NU用をご購入いただくよりも単価安く購入できるメリットがあります。ただし、MeetingsライセンスがEAモデルである必要がある為、基本的には選定しない型番になります。
従いまして、リアルタイム翻訳ライセンスのご提案には「A-FLEX-RTT-WXMT-NU」型番をご案内いただければと思います。
ここで契約時に注意いただきたい点が2点ございます。
一つは、リアルタイム翻訳機能が使えるのは新しい契約のWebexに限られるという点です。実は同じWebexであっても、購入した時期によっては契約内容が異なるということがあります。具体的に、A-FLEX-3やA-FLEX、A-SPK、A-WXのどの型番のWebexを契約されているかによって契約内容が異なってくるのですが、リアルタイム翻訳が利用できる型番は、新しい型式のA-FLEX-3もしくはA-FLEXのどちらかになります。古い型式になるA-SPKとA-WXのWebexをご契約の場合、リアルタイム翻訳ライセンスを購入したとしても機能を利用することはできません。もし古い型式のWebexをご契約中でリアルタイム翻訳機能を利用したいという場合には、A-FLEX-3もしくはA-FLEXに契約を変更していただく必要があります。しかし、ご契約ライセンスがどの型番なのかはお客様側で確認できません。従いまして、型番確認される際は販売パートナー様にてCCWでご確認いただくか、弊社営業までお問合せいただければと思います。
もう一点は、リアルタイム翻訳ライセンスの仕様に関連した契約本数についてです。
リアルタイム翻訳ライセンスはMeetingsのライセンスと同数を契約する必要はなく、最低一本から購入可能です。しかし、リアルタイム翻訳機能が使える会議は、リアルタイム翻訳ライセンスが割り当てられたユーザが主催した会議です。例えば、Meetings+リアルタイム翻訳のライセンスを持っているユーザが主催した会議に、何もライセンスを持っていないユーザが参加してもリアルタイム翻訳機能を利用することができます。逆にリアルタイム翻訳ライセンスを持っていないユーザが主催した会議に、リアルタイム翻訳ライセンスを持っているユーザが参加してもリアルタイム翻訳機能は利用できません。予めどのユーザがリアルタイム翻訳を利用するのかご確認いただき必要本数を選定いただければと思います。
リアルタイム翻訳の有効化についてはWebexヘルプセンターに記事もございますので、こちらも合わせてご確認ください。
・Webexヘルプセンター:ControlHub で Webex Assistant for Meetings を有効にします
今回は以上とさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。
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