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Collaboration 第49回 「Cisco Webex Meetings 新機能 ブレイクアウトセッションのご紹介 ~ その2 詳細設定と利用時の注意事項~」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポート株式会社でCisco Collaborationの担当エンジニアをしております斎藤です。

前回は、「ブレイクアウトセッション」の始め方についてご紹介させていただきました。今回は、前回ご紹介できなかった、より詳細な設定内容と利用時の注意事項についてご紹介させていただきます。最後まで是非ご覧ください。

ブレイクアウトセッションの詳細設定

ブレイクアウトセッションの割り当てページでは、前回ご紹介した内容以外にもさまざまな設定をすることができます。まず、セッションを複数に分ける場合は、「セッションを追加」をクリックすることで、最大100セッションまでブレイクアウトセッションを作ることが可能です。ユーザをセッションに追加する場合は、対象ユーザをクリックすることで、移行先を選択することができます。またブレイクアウトセッションの名称も自由に変更可能となっています。
また、割り当てページの左下「設定」をクリックすることで、より詳細な設定することが可能です。下記はデフォルト設定の内容となります。
まず「出席者がメインセッションに戻ることを許可する」のチェックを外すことで、任意で出席者がメインセッションに復帰できないようにすることが可能となります。
また「出席者が後でセッションに参加することを許可する」のチェックを外すことで、出席者を強制的にブレイクアウトセッションに参加させることもできるようになります。
他にも、ブレイクアウトセッションの制限時間を設定することも可能です。「次の操作の後でブレイクアウトセッションが自動的に終了する」を有効にすると、ブレイクアウトセッションの進行時間が「残り○○:〇〇」という表記に変わり、残り時間が0になると、設定されているマージンが経過後に出席者は自動的にメインセッションに復帰するようになります。
また終了後のマージンに関しても「セッションのクローズ前に、カウントダウン警告が表示されます。」部分で設定が可能となっており、こちらのチェックを外した場合には、主催者がセッションの終了をクリック後、即時に出席者がメインセッションに復帰するようになります。


このようにいろいろと工夫をできるブレイクアウトセッションですが、この操作を主催者1人で実施するのは大変と思われる方もいるかもしれません。そういう場合には、参加者に「共同主催者」の権限を付与することで、付与されたユーザが主催者と同様にブレイクアウトセッションの割り当てや開始、設定が可能となります。設定する場合には、対象の参加者を右クリックし、「権限の変更」>「共同主催者」をクリックします。
一点注意点として、ブレイクアウトセッションの割り当てページを編集できるのは、同時に一人だけになります。他の方が編集している場合に設定変更等が行えませんので、編集操作が他の主催者の方と被らないように注意しましょう。

ブレイクアウトセッション利用時の注意事項

ブレイクアウトセッションにはいくつかの利用制限があります。今回は、主な注意点を下記にピックアップしておきたいと思います。

まず、Webex Teamsやビデオ会議端末、3rd パーティ製品などから参加しているユーザは、ブレイクアウトセッションに参加することができません。その為、例えばWebex Teamsで会議に参加しているユーザがいる場合、参加者リストには表示されますが、ブレイクアウトセッションの割り当てページには表示されません。

また、ビデオ会議端末とMeetingsデスクトップアプリをペアリングさせて参加している場合には、ペアリングを解除しないとブレイクアウトセッションに参加できません。
次に、ブレイクアウトセッションの内容は録画することができません。あくまで録画される内容はメインセッションの内容のみになります。
上記の要件がある場合には、ブレイクアウトセッションは使わないようにしましょう。

その他、ブレイクアウトセッションに参加中のユーザは、セッション外からチャットを確認することができません。セッション外からチャットをしたい場合には、ブレイクアウトセッションの割り当てページの「一斉送信」からのみ行うことができます。しかし、こちらは主催者(ホスト)のみ行える操作(割り当てページが開けるのが主催者のみ)ですので、ブレイクアウトセッション中は基本的にメッセージできないと考えておいた方がよいかと思います。
こちらに紹介した内容以外にも、ホワイトボードや注釈の機能が使えない、高フレームレートでのコンテンツ共有できない等の制限がございますので、ブレイクアウトセッションの利用に際しては事前に制限事項を確認しておくようにしましょう(2020年10月現在の情報)。
今回は以上となります。ブレイクアウトセッションの実装で、より便利で提案しやすいサービスとなったのではないでしょうか。また、SaaS製品ですので、今後さらなる新機能や制限解除があるかもしれません。Webex Meetingsの提案に置かれましては、ぜひブレイクアウトセッションのご紹介もしていただければと思います!

最後までご覧いただきありがとうございました!
引き続きよろしくお願い致します。

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