技術情報
とよぢぃのねっとあっぷ四方山話 第4回

DISのとよぢぃと申します。
『ねっとあっぷ四方山話・ネットアップの製品紹介(2)』をお届け。
今回はとりあえず製品紹介の一環としてネットアップから提供されているHardware Universeと言うツールをご紹介しようと思います。ネットアップからはいろいろな便利ツールが提供されていますが、提案書に記載するハードウェア仕様を調べるにはこのツールを使用します。ハードウェア仕様ですから基本的には静的な情報なのでこのツールの使い方はそんなに難しいものではありません。この機会に是非基本的な使い方をマスターしていただけたらと思います。
まず、Hardware Universe(以下HWU)は以下のURLで起動するウェブベースのツールです。

HWUを使用するにはネットアップサポートサイトのログインID(NSS ID)が必要です。
ネットアップから提供されているウェブベースのツールを使用するにはNSS IDが必要になることが多いので、もしアカウントをお持ちでなければこの機会に取得しておくことをお薦めします。
アカウントの取得は以下URLの“Create an account”からできます。
さて、HWUのトップ画面は以下となります。ハードウェア仕様の確認で使用するのは“Products”です。


“Products”メニューを開くと、右に示したようにネットアップのハードウェア製品が種類別に分類されたメニューとして表示されます。これを見てもわかる通りHWUにはAFF/ASA/FASなどのプラットフォームだけでなく、NICやHBAなどのアダプターカードやスイッチ、ケーブル類、シェルフやドライブ、電源コードにいたるまでほぼすべてのハードウェアの仕様が掲載されています。

まず、一例としてAFF C250のハードウェア仕様を確認してみましょう。上記のメニューで ”Platforms” の下にある “AFF C-Series”をクリックします。
右のようにAFF Cシリーズの一覧が表示されます。
ここで “AFF C250 Single Chassis HA Pair”を選択します。
プラットフォームを選択すると右側にそのプラットフォームをサポートするONTAPバージョンの一覧が表示されるので、使用するONTAPのバージョン(基本的には最新版、ここでは9.16.1P2)を選択して、”Show Results”をクリックします。


これでONTAP9.16.1P2で稼働するAFF C250に関する仕様の一覧が表示されます。
ハードウェア仕様なのになんでONTAPバージョンの指定があるかというと、ONTAPバージョンに依存する、例えばディスクドライブやSSDがあったり、アグリゲートやボリュームの最大個数や最大容量の制限が変わったりするからです。これらの情報もすべてHWUで参照できるようになっているわけです。
で、ハードウェア仕様というと真っ先に出てくるのは大きさや重量、消費電力などでしょう。
重量や消費電力はAFF C250のようにドライブを内蔵できる機種ではその構成によって変化するので代表的な構成ごとに一覧化されています。詳細は“Size, Weight, Acoustic, Power”にあります。このリンクを開くと以下のような一覧表が表示されます。
ラックユニット数、重量、騒音、サポート電源ごとの電流量、消費電力、発熱量などがこの一覧からわかります。

物理的な大きさについては検索結果画面を下にスクロールしていただくと、以下のようなセクションがあります。
筐体の大きさと、ラックに搭載した時に必要な前後の作業スペースとクーリングスペースの情報があります。


CPUやメモリなどの情報もこんな感じで掲載されています。


ディスクシェルフの情報もプラットフォームの情報と似た感じのものが出力されます。
電源コードや各種ケーブル類については両端のプラグやコネクタの形状に関する情報(図)も掲載されていますので提案書等にそれらを記載することもできます。
冒頭にも書きましたが基本的に静的な情報なので、HWUの使い方は難しくありません。是非実際に触れていろいろ探してみてください。一度経験すればこのツールの便利さを実感していただけると思います。
さて、次回ですが、もう一つのお役立ちツールであるFusionについてご紹介しようかと思っています。Fusionは提案書でよく要求されるIOPSやスループット(MB/sec)といった性能情報を算出するためのツールです。性能情報はハードウェア仕様のように静的なものではなく、ハードウェア構成やストレージの使い方(ワークロード、負荷)によって大きく変化します。
そんなわけでFusion の使い方はHWUほど簡単ではありません。なので四方山話ではとりあえずFusionの概要をご紹介して、詳細は別途説明資料をご用意させていただこうと思っています。
