株式会社アルファシステムズ

一般企業から教育機関まで
さまざまな業種・業界で活用が進む
環境復元システム「V-Recover」シリーズ


アルファシステムズ「V-Recover」

不特定多数の人物が使用する共有PCや貸し出し用PCに対して、情報漏えい対策のために、PCの再起動やシャットダウンだけで環境復元を行う「環境復元システム」の導入を検討する企業や組織が増えています。しかし、Windows Updateの更新内容も復元してしまったり、使用中のウイルス対策ソフトウェアがサポート外だったりといった課題があり、導入に踏み切れていないケースがあります。そこで活用したいのが、アルファシステムズの環境復元システム「V-Recover」シリーズです。さまざまな業種・業態で、多くの導入実績を持っています。

環境復元システムの活用が進む

アルファシステムズの環境復元システム「V-Recover」シリーズは、多くの企業や組織に導入されています。在宅勤務用の持ち出しノートPCを使用する一般企業のほか、PC教室の管理を行う高等学校、図書館に共有PCを設置している大学など、業種・業界を問わずさまざまな組織で利用が進んでいます。

組織の課題に合わせて、スタンドアロン版の環境復元システム「V-Recover」やPC管理システム「V-Recover ネットワーク版」、クローニング機能がメインの「V-Recover クローニングライセンス」の3種類のラインアップの中から最適な製品を選択したり、複数の製品を組み合わせて利用したりするなど、多様な形で製品の活用が可能です。「V-Recover」シリーズについて、導入事例を交えて特長や導入メリットを紹介します。

複数台のPCの管理負荷を軽減

20台程度の小規模の台数でPCの運用を行いたい組織は、V-Recoverを導入しています。

ある企業では、情報システム部門がWeb会議用に職員へ貸し出すノートPCを運用管理していました。ノートPCが返却されるたびに、利用者のデータが残らないよう端末を初期化する必要があり、情報システム部門に大きな負担がかかることが課題になっていました。新型コロナウイルス感染症の影響でWeb会議を行う機会が増えたことにより、貸し出しノートPCの増設を計画する中で、環境復元システムの導入を検討しました。製品の選定に当たって、導入前に試用できることを条件の一つに挙げました。

そうして選ばれたのがV-Recoverです。V-Recoverの試用版を利用した際に、利用者のデータが残らないよう環境復元が行えた上、Windows Updateで更新された内容を復元せずに適用できたため、導入を決定しました。端末初期化の時間を大幅に削減できるだけでなく、環境復元機能が有効な状態でもWindows Updateやウイルス対策ソフトウェアの定義ファイルの更新が行えるため、セキュリティ面も向上しました。

別の企業では、Web会議のために従業員が共有で使用しているPCに、前回利用時のデータが残っている課題がありました。多くの従業員がPCを使うので、セキュリティを強化するために、利用終了後にPC環境を利用前の状態に戻す環境復元システムの導入を検討しました。製品を選定する際、従業員が作成したファイルやWebブラウザーの閲覧履歴がPCに残らないことに加えて、Web会議アプリにログインした状態で利用を終了しても、ログアウトされた状態に戻ることを条件にしました。

それらの条件を踏まえて導入されたのが、V-Recoverです。V-Recoverの試用版で検証したところ、Web会議アプリのログイン状態がPCの終了後に残らないことが確認でき、期待する動作をスムーズに行えたのが導入のきっかけになりました。V-Recoverの導入により、共有PCに前回の利用者のデータが残ることがなくなり、セキュリティを強化できました。従業員からの想定外の問い合わせも発生しておらず、安定した運用を実現しています。

20台以上のPCの環境復元や、PCの一括管理を行いたい組織では、V-Recover ネットワーク版を導入しています。

ある組織では、PC教室の運用で数百台のPCを管理しなければならず、管理者に大きな負荷がかかっていました。その負荷を軽減するためにPC管理・運用システムを導入していましたが、そのシステムはWindowsの設定やアプリケーションのインストールなどを一括で行える「クローニング配信」のサポートが一部のPCメーカーに限られていました。そのため、PC教室に導入できるPCの機種が限られてしまうことが課題になり、新たなPC管理・運用システムの導入を検討することにしました。

製品を選定する際に重視した点は二つあります。一つ目は、PCのメーカーを問わずクローニング配信ができることです。PCがどのような機種でも、数百台のPCのセットアップを一気に行えるシステムを求めていました。二つ目は、定期的なWindows Updateの実施が行えることです。管理者の手間を減らしつつ、Windows Updateの適用状況を確認できることを選定のポイントにしていました。

そこで採用されたのがV-Recover ネットワーク版です。V-Recover ネットワーク版は、クローニング配信を行う上でPCメーカーが限定されないため、PCの機種を問わずクローニング配信が行えました。さらに数百台のPCを運用・管理していく上で必要な電源制御や、一括でサインイン・サインアウトが行える機能も備えているため、管理者の負担軽減につながりました。

V-Recover ネットワーク版を導入した結果、PCメーカーを問わずクローニング配信が行えるので、導入できるPCの機種の幅が広がりました。また、リモートでWindows Updateを実行する際、環境復元システムを無効にする必要がないため、運用工数の削減が実現できました。

業務用ノートPCの情報漏えいを防止

V-RecoverとV-Recover ネットワーク版の両方を組み合わせて導入している事例もあります。

ある企業では、情報システム部門で運用管理している業務用のノートPCに、情報漏えい防止などのセキュリティ対策を講じる必要がありました。そこで、シャットダウンや再起動でPCを利用前の状態まで戻せる環境復元システムの導入を検討しましたが、運用中のウイルス対策ソフトウェアがサポート外となっている製品が多く、導入できる製品が見つからないことが課題になっていました。

その課題を解決する製品が、V-Recoverでした。運用中のウイルス対策ソフトウェアの動作が確認済みであった上、そのほかの利用中のアプリケーションの動作確認もできたので、採用に至りました。V-Recoverの導入で、業務用のノートPCに利用者のデータを残さない運用が可能になりました。ユーザーアカウントの権限で復元する/復元しない対象を自動的に振り分けられる「復元・非復元振り分け」機能により、利用者のデータは残さないように復元しつつも、アプリケーションなどのアップデートは復元せずV-Recoverの利用中でも更新されるため、ノートPCの返却後にアップデート対応を行う必要がなくなり、PCのメンテナンスコストを削減できました。

さらに、複数台のPCのWindows Updateの一括実施や、アプリケーションの設定変更などが行える「管理コンソール」機能を備えたV-Recover ネットワーク版も併せて導入することで、スタンドアロン構成では管理が難しい各PCのWindows Updateの更新状況も管理できるようになりました。PC障害時の復旧でクローニング配信を行うことも可能になり、社内のPC管理の手間を減らしつつ、セキュリティの向上が行えました。

貸し出し用ノートPCのセキュリティ強化や、PC教室の管理など多様な現場で活用できるV-Recoverシリーズを提案することで、さまざまな顧客の課題を解決できるでしょう。

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