高速かつ高精度なデータを生成できる
フォトグラメトリーソフトウェア「PIX4D」
-初のハードウェア製品もラインアップに登場！-

2022/12/01

サイバネテック　フォトグラメトリーソフトウェア

建設、点検、公共、農業など幅広い分野で、3Dデータの活用が進んでいます。そんな3Dデータを作成するための技術の一つが、フォトグラメトリー（写真測量）です。サイバネテックが提供するPix4D社の「PIX4D」は、世界で高いシェアを誇るフォトグラメトリーソフトウェアであり、用途に応じた多岐にわたる種類の製品を展開しているのが特長です。そしてこの度、PIX4Dに、初のハードウェア製品となる「viDoc RTK rover」が新たに加わりました。viDoc RTK roverを中心に、PIX4Dシリーズの魅力を見ていきましょう。

高い信頼と実績を誇るPIX4D

3Dデータの作成に必要な技術の一つが、フォトグラメトリー（写真測量）です。フォトグラメトリーとは、被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像をコンピューターで解析、統合して立体的な3Dモデルを作成する技術のことを指します。3Dスキャナーのような特殊な機器が不要で、通常の写真だけで生成できることが特長となっており、ドローンや飛行機、手持ちのカメラなどさまざまな手法で撮影した写真を利用することが可能です。

そして、撮影した写真を3Dデータへと変換する上で必要となるのが、フォトグラメトリー用ソフトウェアです。サイバネテックが提供するPix4D社のフォトグラメトリーソフトウェア「PIX4D」は、3D測量データを作成する「PIX4Dmapper」をはじめ、クラウド上で画像処理／成果の共有／計測の進捗管理が可能なプラットフォーム「PIX4Dcloud」、大規模マッピングに特化した「PIX4Dmatic」など、用途に応じたさまざまな種類のソリューションが用意されています。

PIX4Dmapperは、3D測量データを作成するStructure from Motion（SfM）ソフトウェアです。ドローン搭載カメラだけでなく、汎用カメラやマルチスペクトラムカメラなどで撮影した画像をもとに、高精度な三次元形状の復元、オルソモザイク画像などを生成し、さまざまな画像処理・編集に対応することが可能です。3D測量における工数の大幅な低減と高精度を両立します。

PIX4Dcloudは、画像処理、長さ・面積・体積計算や、処理済みデータの共有などをクラウド上で実現するオンラインプラットフォームです。どこからでも現場の状況を把握できるため、測量業務や現場のモニタリング業務などの効率化を図れます。

PIX4Dmaticは、測量レベルの精度を維持しながら何千もの画像を処理する大規模マッピングに特化した次世代フォトグラメトリーソフトウェアです。プロジェクトの分割やマージする手間を省き、画像から点群生成までにかかる時間を半減しつつ、精度の高い安定したデータ処理を実現しています。

次世代の3Dスキャニングと
シングルポイント計測を実現

そして今回、初のハードウェア製品として、新たなラインアップに加わったのが、高速・正確・簡単な、現場のデータキャプチャソリューション「viDoc RTK rover」です。iPhoneやiPadおよびAndroid等に装着できる手持ちポータブルデバイスとなっており、直感的で操作性に優れ、誰にでも簡単に点群を集めたり、高精度な3Dデータを作成したりすることができます。

viDoc RTK roverは、Pix4D社が提供する無料アプリ「PIX4Dcatch」がインストールされた対応端末とBluetoothでペアリングし、Ntrip方式のリアルタイム補正データ配信サービスを組み合わせることで、高精度の撮影位置を記録することが可能な新しい計測機器です。フォトグラメトリー、RTK、LiDARデータを含むデータセットとして、建設現場や事故解析などの地上のスキャンに貢献します。

ドローン（UAV）の飛行が困難な場所など上空から撮影できない場合でも、viDoc RTK roverを活用することで、画像取得から3Dデータの作成までを実現することができます。また、障害物があっても計測可能です。樹木や木々など上部から垂れ下がっている障害物があったとしても、見落とすことなくデータを収集します。トレンチへの不要な立ち入りなどのリスクを軽減し、より安全なデータの収集を実現します。