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Wireless 第47回 [2023年4月更新]「新製品CWシリーズアクセスポイントのご紹介」

こんにちは。TEと申します。

今回は、新製品のCatalyst Wireless(CW)シリーズアクセスポイントについてご紹介させて頂きます。なお、CWシリーズにつきましては、2022年7月現在発注は可能ですが、出荷開始時期は未定となっておりますのでご注意ください。

※追記(2023年4月14日)技適承認待ちで出荷保留となっていたCWシリーズにつきましては、技適承認が下り、無事出荷開始となりました!


では、まずはこのCWシリーズアクセスポイントとは一体何なのか?という点についてですが、簡単に言うとIOS-XEとMeraki OSを切り替えて利用することができる新たなアクセスポイント製品の事です。

 

もう少し詳しく説明しますとCWシリーズアクセスポイントは、IOS-XEで動作する場合(DNAペルソナ)は、Catalyst9800シリーズやCisco DNA Centerで管理する事が可能です。また、Meraki OSで動作する場合(Merakiペルソナ)は、Merakiのクラウドダッシュボードから管理する事が可能となります。

つまり、従来のCiscoのアクセスポイント製品では、オンプレミス管理の場合はCatalyst9100シリーズアクセスポイント、クラウド管理の場合はMeraki MRシリーズアクセスポイントといった様に別々の製品として販売してきておりましたが、これらを統合させたアクセスポイントがCWシリーズアクセスポイントになります。

ただし、現状CWシリーズアクセスポイントはAireOSおよびEWC非対応となっており、AireOSのWLC、CME、EWC配下での動作はサポートしていない為、ご注意ください。

 

DNAペルソナからMerakiペルソナへの変換方法につきましては、Catalyst9800シリーズの管理画面よりお客様自身で実施頂くことが可能となっております。逆にMerakiペルソナからDNAペルソナへの変換につきましては、Merakiのサポートチームにご依頼頂く必要がございます。

 

続いて、ライセンスについてです。CWシリーズアクセスポイントでは、発注時にIOS-XEがバンドルされたDNA型番とMerakiOSがバンドルされたMeraki型番をお選び頂く形となり、それぞれのケースで必要なライセンスが異なります。

DNA型番では、従来のCatalyst9100シリーズと同様にDNA-AIRライセンスが必要となります。Meraki型番では、従来のMRシリーズと同様にMerakiのMRシリーズのライセンスが必要となります。

また、途中でDNAペルソナもしくはMerakiペルソナに変換した場合のライセンスの扱いにつきましては、現在確認中となりますので、情報があり次第追記させて頂きます。

 

最後にCWシリーズアクセスポイントのラインナップです。

今回、CWシリーズとして発表されているアクセスポイントはCW9162/9164/9166の屋内用の内部アンテナモデルの全3種類です。

今回発表されたラインナップは、中小規模の一般的なオフィスから高密度環境での利用に適したアクセスポイントとなります。また、これらは全て6GHzが利用できるWI-Fi6Eに対応しているのが最大の特徴となります。現状、まだ日本の規制により利用することができませんが、Wi-Fi6Eについて詳しく知っておきたいという方は以下のドキュメントをご参照ください。

­https://gblogs.cisco.com/jp/2022/07/enterprise-networking-cisco-product-innovations-for-a-wireless-first-world-with-wi-fi-6-and-6e/

 

既存製品とCWシリーズの位置付けに関しましては、以下の通りとなりますので、ご選定の際の目安にして頂ければと思います。

既存のWi-Fi6モデルもしばらくは併売する事になりますので、こちらに記載が無い、より上位の機種や屋外用アクセスポイント等につきましては、CWシリーズではないアクセスポイントをご提案頂く形になります。

 

ハードウェアが統合されることで従来とはオペレーションが変わってくる部分もあるので、CWシリーズをご提案の際はご注意頂ければと思います。

 

以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

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