Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第135回「MerakiアクセスポイントのWi-Fi6Eサポート開始!」
こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューションの林です。
今回は、今月頭に日本国内での利用が可能になったWi-Fi6Eについてのご紹介です。
そもそもWi-Fi6Eとは?という点について先に触れておくと、従来2.4GHz帯と5GHz帯で利用していたWi-Fi6に対して6GHz帯の周波数帯域を追加した規格です。
無線LANでは通常20MHz幅の通信チャネルを使用しますが、近年の高速な規格ではこれを束ねて2本:40MHz/4本:80MHz/8本:160MHzといったように利用することが想定されています。
ただし、束ねるチャネルの数が増えることで今度は利用できるチャネルの総数が不足する、という課題が出てきており、これを軽減するのが今回の6GHz帯の追加です。
Wi-Fi6Eをサポートする機種についてはこちらのカタログをご参照ください。
では早速CW9164-MRを手元に用意して6GHz帯の有効化を試してみたいと思います。
2023年7月13日現在6GHz帯の出力がサポートされているのは、βリリースの最新バージョン30.3となりますので、まずはこのバージョンにアップデートします。(サポート開始自体はファームウェアバージョン30.2以降となります。)
ちなみにMerakiの場合β版とはいっても、メーカーサポートを受けられるパブリックβです。
■設定箇所
オーガナイゼーション > ファームウェアアップデート
ファームウェアのアップデートが完了すると、電波設定の項目から6GHz帯の有効化が選べるようになります。
■設定箇所
ワイヤレス > 電波設定 > RFプロファイル
ちなみにもし、アップデートしたのにこの6GHzのチェックボックスが出ないという方は、規制ドメインを手動で日本に変更してみてください。
■設定箇所
ネットワーク全体 > 一般 > ネットワークの場所
MerakiのMRシリーズはグローバルIPアドレスベースで国別の規制ドメインを自動検出する仕組みが採用されていますが、作成直後やAPからの通信がほとんど発生していない場合は規制ドメインが読み込まれるまでのタイムラグが発生する可能性があります。
仕様としてAP側でこの規制ドメインが日本になるまでは6GHzのチェックボックスが出てこないようです。私はとりあえずAPを1台だけつないですぐに設定しようとしたのでここで躓きました。。
最後にもう一つ6GHz帯は規格上暗号化方式としてWPA3を割り当てたSSIDでしか利用できないという仕様になっています。そのためテスト用のSSIDでセキュリティ方式をWPA3 Onlyに変更します。
WPA2と互換性のあるWPA3 Transitionモードで設定しても6GHz帯ではブロードキャストされませんのでご注意を。
■設定箇所
ワイヤレス > アクセス制御
ちなみに設定見ていると、現状ではWPA3 onlyでエンタープライズ認証を使用する場合、Merakiクラウドにユーザを登録するMeraki認証が利用できないようです。
エンタープライズ認証利用される場合は別途RADIUSサーバが必要になりますね。
今回はパスワード認証で設定を進めます。
ここでAP側のステータスを確認すると、6GHzが出力されていることが確認できます。(設定が反映されるまでに多少時間がかかることがあります。)
6GHz対応の無線LANアダプタを用意できましたので先ほどWPA3 Onlyの設定を適用したSSIDに接続してみると、、、
無事、6GHzでの接続が確認できました!!
まだまだ対応した端末の少ない6GHz帯ではありますが、これからのリプレースであれば将来的な無線LANの高速化にも生かすことが出来るという点は大きなメリットとなります。
是非、ご提案の際にはMerakiはWi-Fi6Eのサポートもしています!という点もアピール頂けますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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