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Collaboration 第111回 「2023年度版 Cisco Webex の無償版と有償版の違い ~ シスコ直販モデルとパートナー販売モデルの機能差分 ~」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

 

3年ほど前にCisco Webexの無償版と有償版の違いについてご紹介をさせていただきましたが、ここ3年の間に、無償版、有償版ともに、プランや機能が大幅にアップデートされております。そこで今回は、改めてCisco Webex の無償版と有償版の違いについてご紹介したいと思います。最後まで是非ご覧ください。

 

 

Cisco Webex の販売モデルの違い

現在、Cisco Webex の有償ライセンスをご契約いただくには、大きく分けて、シスコ直販サイトよりご契約をいただく「シスコ直販モデル(webex.comモデル)」と、販売パートナーより提供いただく「パートナー販売モデル(cisco.comモデル)」の2種類があります。それぞれ提供元が異なりますので、「シスコ直販モデル」の有償ライセンスをパートナーから提供することはできませんのでご注意ください(逆もしかり)。見分け方としては、Webサイト(webex.com)上で直接ご契約をいただいた場合は「シスコ直販モデル」、それ以外は「パートナー販売モデル」になります。

 

「シスコ直販モデル」と「パートナー販売モデル」では、それぞれ提供するライセンス(プラン)や機能、サポート面にも差分があります。

 

・オペレーション/サポート面

まずご注目いただきたいのは、「ビデオ会議端末(Cisco Devices)の取り扱い」についてです。昨今マルチプラットフォーム対応が進み注目度が高まっているCisco Devicesが、シスコ直販モデルでは取り扱いがありませんので、オフィスの会議室に会議システムを導入したい、といったご要望ございましたら、パートナー販売モデルでのライセンス契約をご検討いただければと思います。

もう一点、注意いただきたいのは、「プランのアップグレード」についてです。表に記載の通り、シスコ直販プラン⇔パートナー販売プラン、のプラン変更はしていただけません。その為、例えば、まずWebサイトから申込いただける無償Webexを試されている場合に、その後、パートナー販売の本番ライセンスを購入したい(移行したい)、となっても、それまでお試しいただいていた無償Webexのデータは引き継ぐことができません。ので、一度データリセットをして、新規に環境構築が必要になります。そういった意味で、将来的にパートナー販売モデル利用を検討されている場合は、パートナーから発行いただける90日間無料トライアルがお勧めです。トライアル環境であれば、パートナー販売モデルの本番ライセンスを購入された場合も、そのままトライアル環境を引き継ぐことが可能です。販売店様におかれましては、こういった移行メリットを踏まえて、ユーザー様へのトライアル発行を是非ご活用いただければと思います。



次にサービス/機能面の比較を見ていきます。表を見て一目瞭然だと思いますが、Webinarsや日本語文字起こし等の各種オプションにつきましては、基本的にパートナー販売モデルのライセンスでしかご利用いただくことができません。リアルタイム翻訳やSlidoなど、最新の機能がご利用いただけるのはパートナー販売モデルのメリットになりますので、販売店様におかれましては、機能性や拡張性の部分も是非お客様にご案内をいただければと思います。

なお、価格や機能については変更されやすい項目になりますので、細かい機能差分や最新情報につきましては、下記シスコ直販サイトページをご確認いただければと思います(サイト上のEnterpriseプランがパートナー販売モデルのNamed User相当になります)。

また、シスコ資料でもオンライン販売モデルとパートナー販売モデルの比較資料がございますので、こちらも合わせてご確認いただけますと幸いです(p23~25参照)。

いかがでしたでしょうか。とりあえずWeb会議がやりたい、となった場合はシスコ直販モデルで充分な場合も多いかとは思います。とはいえ、企業が業務で使うなら(将来的に会議ツールの管理をしたいなら)、管理性に優れたパートナー販売モデル一択だと思います。Cisco Webexをご検討の際は、是非パートナー販売モデルでの購入をご検討いただければと思います。

今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。
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