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Collaboration 第112回 「【重要】Webex ミーティング サイト管理 終了のご案内 その1 ~ 概要と影響について ~」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

 

今年に入り、これまで Webex Meetings の管理プラットフォームとして提供されていた「Webex ミーティングサイト管理(Webex Site Admin)」が2023年中に終了し、新しい管理プラットフォームである「Control Hub 管理」に完全移行となることがアナウンスされました。今回は、Webexミーティング サイト管理の終了に関する概要と終了に伴う影響についてご紹介したいと思います。最後まで是非ご覧ください。

 

 

Webex ミーティングサイト管理 とは?

まず昨年度も似たような案内をさせていただきましたが、今回の案内は前回のWebexアプリ更新時にControl Hub移行をされなかった方向けの最終アナウンスになります。

・2022年5月「Webex デスクトップアプリ終了(Control Hub管理ユーザ向け)」 参考ブログ

・2022年11月「Webexデスクトップアプリ終了(Webexミーティングサイト管理ユーザ向け)」参考ブログ

・2023年12月「Webexミーティングサイト管理終了」★本記事

 

既に多くのお客様で、Control Hub管理を利用中、もしくは昨年度Control Hub管理に移行されたかと思いますので、ほとんどの方は本件の影響はありません。ただし、一部何らかの理由でWebexミーティングサイト管理を継続して利用されている方がまだいらっしゃるかと思います。そのようなお客様(そのようなお客様を管理されているパートナー様)にとっては、今回は確実に移行処理(もしくは年末の強制移行)が必要となり、少なからず運用に影響がございます。該当される方は下記内容ご確認いただければと思います。

 

昨年の案内と重複する部分もあるかと思いますが、改めてWebex ミーティングサイト管理(Webex Site Admin)とは何か説明させていただきます。Cisco Webexには、現在2種類の管理プラットフォームが存在します。旧式の「WebexMeeting サイト管理(Webex Site Admin)」と新式の「Control Hub 管理」です。

 

 

それぞれの管理プラットフォームの主な違いは以下の通りです。

 

上記見ていただくと、「Webex ミーティング サイト管理」はWebex Meetings に特化した管理プラットフォームであることがお分かりいただけるかと思います。とはいえ、Control Hub 管理でもミーティングサイト管理と同等の設定・管理はしていただけますので、Meetings以外のサービスも一括して管理できることを考えるとControl Hubの方が管理性の高いプラットフォームになっていると思います。

 

一方で、Control Hubで管理・設定いただけない項目もございます。まずは、ユーザーの「サインインID」「パスワード」の管理です。Webex ミーティング サイト管理では、ユーザーがサインインする際のID(ユーザー名)とパスワードを、"管理者"が設定できたのですが、Control Hub管理のサインインIDは、メールアドレス固定で、パスワードはユーザー"個人"管理(管理者から変更・リセットができない)という仕様になっています。管理が、組織から個人に変わるだけで利用上に影響はございませんが、念のためご認識おきください。

もう一つ、別ミーティングサイトへの重複登録ができないという点もあります。厳密にはControl Hubへの重複登録ができないので、ユーザー管理面で登録が重複できません。他のControl Hubに登録されているメールアドレスは、自社のControl Hubには登録して管理することはできませんので予めご注意ください。

 

Webex ミーティング サイト管理 終了に伴う影響

冒頭申し上げた通り、2023年12月末にWebex ミーティングサイト管理はサービス提供を終了し、強制的に Webex ミーティング サイト管理からWebex Control Hubに移行されます。まだWebex ミーティングサイト管理をご利用のお客様はお早めにControl Hub移行いただくようご対応いただければと思います。

 

まず自社が現在どちらの管理プラットフォームで管理されているのかは、管理者アカウントでControl Hub(admin.webex.com)にサインインすることで確認がいただけます。本件の影響があるお客様は、「ミーティング」タブで表示されるサイトの内、ユーザー管理が「ミーティングサイト管理」となっているサイトを保有されているお客様が対象となります。

 

また、シスコから下記のいずれかのメールが届いている場合は、現在もWebexミーティングサイト管理を運用されている可能性が高いです。

[1] 件名:「Webex: お知らせ: Webex ミーティングサイトの管理の終了予定のお知らせ」

送信元:donotreply@cisco.com

宛先:当該ミーティングサイト管理の管理者(Control Hub管理者ではない)

 

[2] 件名:「Webex: サイト管理が Control Hub に自動変換されます」

送信元:donotreply@cisco.com

宛先:当該ミーティングサイト管理の管理者(Control Hub管理者ではない)

 

特に後者[2]のメールが届いている場合は要注意で、シスコより移行日が強制的に前倒しで設定されている可能性があります。早急に自社サイトにアクセスをいただき、更新日が設定されている場合は、取り急ぎ、最終の20231231日に設定する(先延ばしする)ように対応いただければと思います。

 

 

ControlHub移行に関しては注意しなければいけないのは、ユーザー・管理者ともに操作手順が一部変わってしまう点です。

 

まず、ユーザー目線でいうと、アプリやミーティングサイトにサインインする際に必要な情報が変わります。Webexミーティングサイト管理では、ミーティングサイトへのサインインに、管理者が設定した「ユーザー名(サインインID)」と組織で管理された「パスワード」を使用していましたが、管理プラットフォームが変わることで、アプリやミーティングサイトへのサインインに使用する情報が、「メールアドレス」と個人管理の「パスワード」に変わります。パスワードに関しては、移行時にこれまでと同様のパスワードが設定できるので、ほとんど影響はないかと思いますが、IDに関してはControl Hub管理では継続できませんので、Control Hub 移行に際しては予め今後のサインインにメールアドレス情報が必要である点をユーザーに周知しておく必要があります。

 

サインインにIDが必要なのはWebブラウザでミーティングサイトにサインインをする場合のみであり、普段からWebexアプリをご利用のユーザーは影響ありません。またその他、会議のスケジュールや開催、開催中の操作などに関しては移行後も変更はありませんので、そのあたりはご安心いただければと思います。

 

続いて管理者目線での影響ですが、こちらはユーザー側と比べ、操作面でいくつか変更が発生します。ユーザー登録方法はもちろん、ミーティングサイトの設定、レポート出力の場所もこれまでと変わりますので、操作で気になる項目があれば事前にチェックいただき、移行後に操作確認をいただく必要がございます。また、もし独自のマニュアルをお持ちであれば、そちらの見直しも必要になるかと思います。

 

特にユーザー管理に関しては、ミーティングサイト管理とControl Hubではだいぶ仕様が変わります。まずユーザー登録に関して、ControlHub管理の場合、ユーザー登録は他Control Hubと重複ができませんので、もし既に別のControl Hubに登録されているユーザーを自組織のControl Hubに追加しようとする場合、一度他のControl Hub上の登録を削除いただくか、もしくは自組織に外部ユーザーとして登録するか、という判断が必要になります。(ミーティングサイト管理では重複登録が出来たため、事前に当該メールアドレスのアカウント登録状態を確認する必要はなかった)。

 

またユーザーの削除に関しても、ミーティングサイト管理はアカウントの非アクティブ化しかできなかったところ、Control Hubではアカウント自体の削除も可能となっておりますので、ユーザーが退職された場合にはControl Hub上からアカウントを削除する手続きが必要になります。なお、非アクティブと異なり、一度アカウントの削除を行うと、アカウント内のデータは完全に削除され、復元することができなくなりますので、ユーザー削除の際はこれまで以上に注意が必要になります。

 

ControlHub上での操作に関しては、Webexヘルプセンターにいくつか記事がございますので、気になる操作につきましては、ヘルプセンター記事をご参照いただければと思います。

・ControlHub – Control Hub (Webexヘルプセンター)

・ControlHub – Meetings(Webexヘルプセンター

 

以上が本編の内容になります。いかがでしたでしょうか。正直申し上げて、一部操作手順が変わるのみで、利用面の影響はほとんどありません。何もせず2023年12月末の強制自動移行を待ってもよいのですが、Control Hubへの移行は手動でも行うことができますので、弊社としては、無用な混乱を防ぐ為にも、期日前にユーザーに周知し、お早めにControl Hub移行をいただくことを推奨しております。販売店様におかれましては、ユーザー様に周知の上、対象のユーザー様いらっしゃいましたら、お早めに移行いただくようご案内いただければと思います。なお、具体的なControl Hub移行手順について、次回その2でご紹介します。

 

また、本件については、シスコからも本件に関するよくある質問や関連記事がアップされておりますので、こちらの記事も合わせてご確認いただけますと幸いです。

よくある質問(FAQ) - Webex Site Admin から Control Hub への移行について(CiscoCommunity

・WebexMeetingsサイト管理をSite Admin管理からControl Hubへ更新する方法(CiscoBlog

 

今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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