Cisco 担当者コラム
Cisco・Collaboration
Collaboration 第110回 「CiscoデバイスからWebex Meetings の主催ができる ~ インスタントミーティングの実装 ~」
こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。
RoomOSの最新アップデートで、遂にCiscoデバイスから会議開催ができるようになりました。これにより本当の意味でのPCレス会議を実現し、Ciscoデバイスの使い方を見直されるキッカケになるかもしれません。今回はそんなCiscoデバイスから会議開催する方法と有効化設定についてご紹介します。最後まで是非ご覧ください。
Ciscoデバイスのインスタントミーティング(Room Kitから会議を主催する)
Ciscoデバイス(Roomシリーズ、Deskシリーズ、Boardシリーズ)は、これまでWeb会議と会議室を繋ぐ有効なツールとして導入をされてきました。事前に会議をスケジュールしておくことで、会議室ではタッチパネルから「Webexに参加」から「ミーティング番号」を入力するだけで会議に参加できます。またOBTPと呼ばれる連携の仕組みを使うことで、タッチパネル上は1ボタンで会議参加することもできます。
一方で、Ciscoデバイスだけでは会議を開催できない、という課題もありました。例えば、何もスケジュールをしていない状況で会議室に行きCiscoデバイスから会議を開催・参加しようとすると、まずPCを起動し会議をスケジュールして、それからCiscoデバイスに会議IDを打ち込む、という手順を踏まなければいけませんでした。つまり、PC無しで会議を開催することができなかったのです。
この長年の課題を解消してくれる機能が今回実装された「インスタントミーティング」です。インスタントミーティングが実装されたことで、事前の会議予約が無くても、PCが無くても、Ciscoデバイスだけで会議の開催(主催)ができるようになりました。
手順としてはタッチパネル上の「Webex」ボタンをタップし、そこに新たに追加された「新しい会議を開始」というボタンをタップするだけです。
会議が開始されると、ユーザーを招待する画面が表示されます。直接メールアドレスを入力することもできますし、組織内のユーザーであればディレクトリからユーザーを選択して招待することもできます。
さらに、このインスタントミーティングの新しい取り組みとして、会議情報をQRコードで確認ができる点があります。待機画面でも表示されるようになったQRコードを手元のスマートフォンから取り込むことで、会議情報をコピーし、スマホから他のユーザーに会議情報を転送、ということもできるようになります。
また、会議のURLを組織で複数管理されている場合、デバイスがどのURLで会議を主催させるかをControl Hubから設定変更できるようになっています。変更される場合は、ControlHubにサインイン後、「ワークスペース」>設定するデバイスのワークスペース>ミーティング項の設定ボタン(歯車マーク)、の順にクリックし、別のミーティングURLを選択後、「保存」をいただくことで設定いただけます。なお、もしデバイスから会議主催させないようにする場合も、こちらの設定項目から有効化のチェックを外していただくことで、インスタントミーティングの無効化が可能です。
いかがでしたでしょうか。Ciscoデバイスの会議開始手順がより簡素化され、今後のデバイス提案がしやすくなるアップデートになっているのではないでしょうか。お手元にCiscoデバイスをお持ちの方は是非一度、デバイスのインスタントミーティング機能をお試しいただければと思います。
なお、今回のアップデートは、バージョンRoomOS 11.3.1.10 以降でご利用いただけます。お手元のデバイスでインスタントミーティングが利用できない場合には、最新バージョンへのアップデートおよび設定確認をしていただければと思います。
・【Webexヘルプセンター】RoomOS デバイスの新機能
>ソフトウェア バージョン:RoomOS 11.3.1.10 1e761f985a1
>カレンダーを通じて Webex する必要なく、会議を作成できます。 インスタント ミーティングでは、共有デバイスを使用して会議室に入り、ボタンをタップして会議を作成できます。 その後、会議の情報を取得して他の参加者と共有します。
今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。
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