HYCUで楽々データ保護
第27回 バージョン4.8.0のリリース

 
 
こんにちは、HYCUの吉田です。
 

HYCUのオンプレミス製品「HYCU Data Protection for Enterprise Clouds」の新しいバージョン4.8.0がリリースされましたので、今回は新機能についてご紹介したいと思います。

今回のバージョンの主な新機能はこちらの3つになります。

  • ファイルサーバーの永久増分バックアップ

  • AWS S3を保存場所とする場合にストレージクラスを指定可能

  • リテンション(取得済みデータの保持期間)の変更

それでは順番に見ていきます。
 

ファイルサーバーの永久増分バックアップ

これまでNutanix Filesを含むファイルサーバーのバックアップは定期的にフルバックアップを取得する必要がありましたが、今回のバージョンから永久増分方式が可能になります。初回時のみ完全バックアップを取得し、次回以降は増分バックアップのみを取得しますので、日々のデータ転送量およびターゲットストレージに保存するデータ量の両方を抑えることができます。

設定方法ですが、バックアップポリシーはこれまでと同じで、追加設定は1ヶ所、共有フォルダの「構成」欄から「永久増分バックアップ」トグルを有効化するだけです。

設定は以上です。バックアップポリシー内のチェーン設定がどのようになっていても、共有フォルダのバックアップは常に増分バックアップを取得します。
また、この設定の利点として、以前のバージョンでファイルサーバーをバックアップしている環境でも、HYCUサーバーのバージョンアップ後に永久増分バックアップに切り替えることができる点にあります。

取得済みのバージョンアップデータ(復元ポイント)の保持期限が切れると、HYCUサーバーが合成処理を開始します。

その結果、定期的に完全バックアップを取得する必要がなくなります。

各ソースに対するバックアップの取得方式をまとめると、このようになります。
Nutanix環境の仮想マシンをオブジェクトストレージにバックアップする場合は永久増分方式が可能です。
ファイルサーバーのバックアップは保存場所のストレージを問わず永久増分方式が可能になりました。
それ以外のVMware環境や物理マシンのバックアップは定期的に完全バックアップを取得する方式のままになります。

AWS S3を保存場所とする際、ストレージクラスを指定可能

これまではAWS S3を保存場所に設定すると、S3標準のストレージクラスにデータを保存していました。S3側でライフサイクルルールを設定することで、より安価なストレージクラスにデータを移動することもできますが、HYCU側から直接安価なストレージクラスを指定することはできませんでした。今回のバージョンからはストレージクラスを指定できます。

  • リハイドレーションが必要になるGlacier Flexible RetrievalやGlacier Deep Archiveはサポート対象外です。

以前のバージョンからアップグレードすると、S3ターゲット設定からストレージクラスを変更できるようになります。既に取得したデータのストレージクラスはそのままですが、新たに取得するバックアップデータは指定したストレージクラスに保存されるようになります。

リテンション(取得済みデータの保持期間)の変更

バックアップやアーカイブを実行したタイミングでデータの保持期間が設定されますが、これまではこの保持期間を変更することは容易ではありませんでした。
今回のバージョンで管理メニューに「保持期限管理」機能が追加され、容易に変更できるようになります。

ターゲットストレージがひっ迫する際に一部データをまとめて期限切れにしたり、初期バックアップデータの保持期間を延長したりと、さまざまな用途に利用できます。

その他の新機能について

  • ランサムウェア対策として、イミュータブル機能を持つNASへのバックアップが可能になりました。HYCUサーバー自体はNASストレージのイミュータブル機能を意識せず、内部カタログファイルが上書きをしないように仕様変更を行った結果、イミュータブルストレージとの組み合わせが自由になります。

    • ExaGridのようなストレージは、ストレージ側の機能により以前のバージョンでも組み合わせ可能です。
  • NetApp Cloud Volumes Service for Google Cloudに対応しました。ファイルサーバーとして、こちらもバックアップが可能です。

  • vCenterサーバーの粒度の細かな検出ができます。これまでvCenterサーバーをソースとして登録するとvCenterのインベントリすべてを検出していましたが、今回のバージョンからは任意のデータセンター内のVMだけを検出対象に指定できます。

  • Nutanix Files 4.2以降とDell PowerScale OneFSのサポートバージョン全てにおいて、255バイト以上の名前(パスを含む)を持つファイルのバックアップが可能になりました。

    • 一部注意点あり。

いかがでしょうか。

今回はお客様のご要望に沿う機能拡張が組み込まれています。また、HYCUは日々機能向上を続けていますので、今後の対応にもご期待いただければと思います。

どうもありがとうございました。