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こんにちは、HYCUの吉田です。
　

HYCUの「HYCU Data Protection for Enterprise Clouds」の新しいバージョン4.7.0がリリースされましたので、今回は新機能についてご紹介したいと思います。

今回のバージョンの主な新機能はこちらの２つになります。
　

　
それでは順番に見ていきます。
　

HYCUの「HYCU Data Protection for Enterprise Clouds」を導入いただいているお客様のうち、Nutanix環境が８割、VMware環境が２割であり、VMware環境はHYCUにとって重要な保護対象になっています。
さて、今回の新バージョン4.7.0の注目ポイントはこちらの通りでございます。
　

vSANやvVolでは効率的なスナップショット技術が採用されています。その為、HYCUはこれらのスナップショットを有効活用できるようにバックアップ時に作成するスナップショットを世代管理できるようにしました。

従来であれば、スナップショットはバックアップするためだけに利用し、バックアップ前に作成/バックアップ後に削除をしていましたが、当バージョンからはスナップショットを指定した期間保持することや、障害時に保持したスナップショットから仮想マシン単位やファイルフォルダ単位で高速復元できるようにしています。

加えて、バックアップ＝別筐体へのデータコピーが基本ですが、バックアップ＝スナップショット作成のようなバックアップジョブを作成することもできます。
　

HYCUサーバーは仮想アプライアンスとして展開しますが、保護対象の仮想マシンが稼働するデータストアにアクセスできる場合、HotAddの技術を活用することで、復元速度を上げることができます。
　

新たにVMware バージョン８に対応しました。また、DataSetデータもバックアップに含まれますので、復元時にはDataSetデータも一緒に復元できます。
　

NASをバックアップしたいとご要件をいただくことが多々ございます。そのご要件に対応するため、当バージョンでは新たにNetAppと汎用ファイルサーバーのバックアップに対応しました。
　

　
上記の画面をみるとNutanix Files、Dell PowerScale、NetApp、汎用ファイルサーバーの登録ができるようになっております。
特定のファイルサーバーが用意されている理由はストレージの機能を活用できるか否かに関係しています。

Nutanix Filesであれば、ストレージスナップショットやCFT（変更ファイル追跡）機能、バックアップ速度改善機能を活用できます。Dell PowerScaleではストレージスナップショットとCFTを活用、NetAppではストレージスナップショットが活用できます。バックアップ時のファイル整合性やバックアップ速度向上に貢献する機能が使えるわけですが、汎用ファイルサーバーの場合はストレージの機能が使えないため、どのファイルサーバーでもバックアップできる反面、ファイルの整合性やバックアップ速度の向上は見込めません。さまざまなNASのバックアップを実現することは大きな意味を持ちますが、この点は注意が必要です。

また、HYCUサーバーは仮想アプライアンスとして提供しますので、NASのバックアップ要件であっても、お客様の環境にNutanixやVMwareの仮想環境が必要になります。

これまでHYCUが公開する互換性リストには保護対象のバージョンを細かく記載していました。Nutanix社がメンテナンスリリースやパッチリリースの際に新機能を組み込む可能性があったことが理由になりますが、今後はメジャーバージョンやマイナーバージョンでのみ新機能を組み込むことになりました。HYCUの互換性リストは今後メジャーバージョンとマイナーバージョンを記載し、それに紐づく細かなメンテナンスやパッチのバージョンはすべてサポート対象となります。

例：AOS version 6.5をサポートする場合、AOS version 6.5.x.xはすべてサポートします。

　
いかがでしょうか？
最後に保護対象と保存場所の関係をまとめましたので、こちらを参考にしていただければと思います。

どうもありがとうございました。