HYCUで楽々データ保護
第18回 バージョン4.3.0のリリース
こんにちは、HYCUの吉田です。
2021年9月24日にHYCUの新バージョンである4.3.0がリリースされました。
今回は4.3.0の主な新機能・機能拡張についてご紹介したいと思います。
1つ目はランサムウェア対策としての、バックアップデータの起動・動作確認機能です。
元々、HYCUは別の無償ツールとしてこの機能を提供していましたが、今回は正式に製品に組み込んだ形になります。バックアップしたデータが正しく使えるかどうか、サンドボックス環境で復元テストを自動または手動で実行します。バックアップデータがランサムウェアに感染していないか確認できることがうれしいですね。また、バックアップデータだけでなく、HYCUがNutanix上に保持するスナップショットからも同様の検証を高速に実行できます。
また、ランサムウェアに感染すると既存データが変更されますが、通常よりも多いデータ変更を検知すると、アラート通知する機能も追加されています。
さらに、オンプレミスストレージやクラウドストレージ上のバックアップデータが第三者やマルウェアにアクセスされ易い状態になっていないか、不適切なアクセス権設定をチェックする機能も盛り込まれています。近年、ランサムウェアの被害が増加傾向にあるため、HYCUは従来の機能だけでなく、新機能により対応を強化しています。
2つ目はNutanixボリュームグループのバックアップ機能の向上です。
元々ボリュームグループのバックアップは対応済みですが、より柔軟性を向上し、Karbonのpersistent dataのバックアップや、物理マシンに接続したボリュームグループのバックアップを想定した操作性になっています。
その他には、以下の新機能・機能拡張が盛り込まれています。
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サポート対象となる物理Linuxディストリビューションの追加
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オンプレミスとクラウド間の移行作業時、ソースとなるバックアップデータの選択がより柔軟になりました。
インスタンスの移行に加え、アプリケーションの移行にも対応します。
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アーカイブ実行時、Nutanix上のスナップショットから直接データを読み取れるようになりました。
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バックアップウィンドウに加え、コピージョブに適用するコピーウィンドウができました。
これで、リモートコピーやクラウドコピーを低負荷の時間帯に実行できます。
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バックアップジョブの進捗状況、データ転送量や速度等の情報がより詳細に把握できるようになります。
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Nutanix Eraを想定した機能向上で、対象マシンをバックアップする際、追加するディスク、除外するディスクを柔軟に指定できるようになりました。
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Emailによるイベント通知に加えWebhookが使えるようになりました。
外部サービスにHTTP で通知する仕組みが追加されたことで、他の監視製品やSlackにイベントを通知することができます。 -
アプリケーション対応の向上として、SQL可用性グループのパッシブノードからだけバックアップを取得したり、復元時に必要なデータだけを復元したりできるようになりました。パフォーマンス向上が期待できます。
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その他、細かな箇所の改善も含まれています。
HYCUは開発スピードが速く、ご要望の多い機能が次々に追加されています。
HYCUはフリートライアルをご提供しておりますので、是非お試し頂けると幸いです。
どうもありがとうございました。