Cisco 担当者コラム
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Wireless 第55回「Wi-Fi6E対応APのCWシリーズを触ってみた 開梱編」
こんにちは。TEと申します。
以前、当ブログ記事にてWi-Fi6E対応APのCWシリーズのご紹介をさせて頂きましたが、その時はまだ技適承認待ちで出荷保留となっていたかと思います。しかし、先日遂に技適承認が下りて、CW9162、CW9164、CW9166の3機種の出荷が開始されました!
そこで、早速CW9166の実機を入手しましたので、これから数回にわたってCWシリーズについてより詳しい内容をお届けできればと思っております。
※2023年4月時点で日本では、6GHzの電波を出せるソフトウェアが展開されておらず、夏頃を目標に準備を進めているとの事です。
なお、CWシリーズの概要につきましては、過去に以下の記事にてご紹介しておりますので、まだご覧頂けてない方は、是非ご覧頂ければ幸いです。
Wireless 第47回 [2023年4月更新]「新製品CWシリーズアクセスポイントのご紹介」
それでは、今回は開梱編という事で同梱物と外観についてご紹介させて頂きます。
早速、到着したCWシリーズの箱を開梱してみると以下の物が同梱されていました。
1.取付用ネジ×5
2.埋め込み式天井グリッドクリップ(AIR-AP-T-RAIL-R)
3.ロープロファイルAP ブラケット(AIR-AP-BRACKET-1)
4.AP本体(CWシリーズ)
標準構成でCWシリーズDNAペルソナ型番(CW916xI-Q)を購入する場合の同梱物は上記の通りとなります。
また、2.のAIR-AP-T-RAIL-R は、APを埋め込み型の天井レールに設置する取付金具となっており、3.のAIR-AP-BRACKET-1は、APを天井の下に設置する取付金具となっております。もし、平面の天井レールや壁面などに設置したいという事であれば、発注時に以下のものを指定する事により無償で変更が可能です。
・フラッシュサーフェイス 天井グリッドクリップ(AIR-AP-T-RAIL-F)
※APを平面の天井レールに設置する取付金具
・ユニバーサルAP ブラケット(AIR-AP-BRACKET-2)
※APを主に壁面や電気用ボックスに設置する取付金具
ちなみにCWシリーズMerakiペルソナ型番(CW916xI-Q)を購入する場合は、特に指定が無ければ、APブラケットはAIR-AP-BRACKET-2が同梱される様ですので、ご注意ください。
これらの取付金具は、従来のCatalystシリーズのAPはもちろんですが、Aironetシリーズを含む大半のCisco APで利用されるものと同様となっております。ですので、既存で利用されているAPがCisco製品で上記のいずれかの取付金具で設置されていれば、CWシリーズのAP 本体だけ差し替えることでリプレイス時の設置が完了してしまうという事もございます。
英語になってしまいますが、以下のドキュメントの取付イメージなども参考になると思うので、取付金具の詳細について知りたい方は、ぜひご活用ください。
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/wireless/access_point/mounting/guide/apmount.html
では、続いてCW9166のインタフェースについてです。
1.環境センサー(空気、温度、湿度)の通気口
2.モードボタン(リセットボタン)
3.RJ-45コンソールポート
4.5GbEポート
5.DC 54V電源入力ポート
1.の環境センサーは、CWシリーズではCW9166のみサポートしており、利用するには位置情報などを可視化するCisco Spacesのライセンスが別途必要となります。Cisco Spacesの詳細につきましては、今回は割愛させて頂きますが、今後検証などが出来ればご紹介しようと考えております!
続いて、5.のDC 54V電源入力ポートについてですが、全てのCWシリーズでは電源入力ポートが搭載されております。C9100シリーズのAPでは、ほとんどの機種で電源入力ポートが搭載されていなかったため、PoE給電オンリーとなっておりましたが、CWシリーズではACアダプタ(MA-PWR-50WAC)での給電にも対応しました!なお、PoEでご利用される際に802.3bt(UPoE)よりも下位の規格で給電される場合は低電力モードでの動作となりますので、一部機能が制限されてしまいます。その為、各APの低電力モード時の動作につきまして、以下のドキュメントにてご確認頂いた上で給電方法をご選択頂ければと思います。
>PoE Profiles
続いて、APの側面には、USB2.0ポート(キャップ付き)がございます。
USB2.0ポートについては、ほとんど利用されることはないかと思いますが、電子棚札と連携する為のモジュールを接続する際などに利用されたりします。また、低電力モードだとこのUSBポートが真っ先に無効化されますので、ご利用される際はご注意ください。
最後は、背面のシールについてです。
1.Merakiシリアル番号
2.Ciscoシリアル番号
CWシリーズでは、1.Merakiのシリアル番号と2.Ciscoのシリアル番号の2種類が本体裏面に記載されております。これはこれまでのAPとは異なる点の一つになりますが、ずっと片方のOSのみで利用する分には、特に意識する事はないかと思います。ただ、途中からOSを変更した場合は、機器の登録や保証、サポートを受ける際にはこれまでと違うシリアル番号ベースでのやりとりになるという事はご認識頂ければと思います。
今回は以上となります。
次回は、CWシリーズのOS変換の検証内容やライセンス、サポートなどについてご紹介させて頂きます。
最後までご覧頂きありがとうございました。
引き続き宜しくお願い致します。
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