Designedラボ

Designedラボ 第08回 「C841Mのリセットボタンでの工場出荷状態のリカバリについて」

こんにちは。社会人2年目の新米SEのTEと申します。

C841Mで工場出荷状態にリカバリする機会は皆さまご経験ありますでしょうか?
例えば、私の場合設定後にトラブルが発生した場合に、トラブルシュートや切り分けの方法として工場出荷状態にリカバリする事があります。また、検証時にも良く使用する事が多いです。
そこで、今回はC841Mのリセットボタンで簡単に初期化する方法について検証を交え、ご紹介していきたいと思います。

それでは、初期化する前に、まずはC841Mの現在のコンフィグを確認したいと思います。前々回にGUI(CCP Express)の接続方法をご紹介しましたので、せっかくなので今回はGUIを使用したいと思います。
GUIへの接続方法につきましては、Startラボ 第6回 「C841Mでインターネットに接続できない?? 前編」をご参照下さい。

GUIでのコンフィグを確認する方法はいくつかございますが、今回はコンフィグファイルをダウンロードし、確認したいと思います。
以下がGUIのホーム画面となりますが、右上赤枠内の「実行中の設定をダウンロード」と表示されるマークを押すと現在のコンフィグファイルのダウンロードが可能です。

ダウンロードされたファイルの中身を見ていくと、初期コンフィグ以外にいくつか追加した設定がございました。これらが削除され、初期セットアップウィザードが立ち上がれば初期化成功となります。

それでは検証していきます。
他のネットワーク機器であれば、リセットボタンを15秒間ほど長押しすると工場出荷状態にリカバリされますが、C841Mの場合はなんの反応もありません。もちろんコンフィグを確認しても変化はありません。

なので、少し調べてみると以下のドキュメントにリセットボタンでの工場出荷状態へのリカバリ方法が記載されておりました。

recoveryinit_guide.pptx

特に注意しなければいけない点は、ダウンロードしてきたcustomer-config.txtの拡張子txtを削除する点です。この点に注意し、手順通りに行うと無事GUIでクイックセットアップウィザードが表示され、追加した設定が削除されており、無事工場出荷状態にリカバリする事ができました。

今回紹介させて頂いたリセットボタンでのリカバリは、設定などのトラブルによりGUIにアクセスできない場合でもコンソールケーブル無しで可能なので、そういった場合に是非ご活用頂ければと思います!

最後にC841M をCLIで工場出荷状態にリカバリする方法につきましては、以下をご参照下さい。
http://www.idaten.ne.jp/portal/page/in/DIS/cisco2/technology/01/1039.pdf

以上となります。
今後とも引き続き宜しくお願い致します。
カタログDL等、iDATEN(韋駄天)ログインが必要なコンテンツがございます。
必要に応じて、ログインしてご利用ください。
iDATEN(韋駄天)のご利用に関してご不明点があるお客様は こちら をお読みください。

Ciscoの記事