Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第152回「Meraki Subscriptionライセンスについて」
こんにちはMeraki製品担当の林です。
最近Cisco Merakiの新しいライセンス管理としてSubscription方式がリリースされましたので、その点についてご紹介いたします。
Merakiのライセンス管理としては従来Co-terminationとPer Device Licensing (PDL)の2つの方式がサポートされておりましたが、今後新規で作成するオーガナイゼーションでは一部の例外を除いてPDL方式を利用することが出来なくなります。
代わりに新しく利用できるようになったライセンス管理方法がSubscription方式です。
<参考リンク>
Converting an Organization From Co-term toPer Device Licensing
Subscription方式のユースケースを考える上で、まずCo-termination方式に関するおさらいをします。Co-terminationは従来通りご利用いただくことが可能ですが、Co-terminationはオーガナイゼーション全体でライセンスをプールして全てのデバイスに等分する方式となりますので、ライセンスの終了日が組織全体で統一されることになります。
Co-termination方式は分かりやすく運用もシンプルなのですが、ユーザ様の要件として拠点ごとに請求先を分けてライセンスを購入したい、というような場合があります。
こうした場合に利用するのがSubscription方式です。
Subscription方式では先ほどの図に新しい登場人物としてサブスクリプションIDという箱が登場します。
Subscription方式でライセンスを購入した際、購入したライセンスはサブスクリプションIDに対して振り込まれ、このサブスクリプションIDとMerakiのネットワークを紐づける形で管理します。
サブスクリプションIDはMerakiのネットワークに対して1対多の関係で紐づきますので、紐づけられたネットワークで稼働しているMerakiデバイスの数量分サブスクリプションIDに対してライセンスをご購入いただくイメージです。
この際、ライセンスの終了日はサブスクリプションID毎に設定されますので、請求先ごとにサブスクリプションIDを作成頂くような運用となります。
1つSubscription方式をご利用いただく場合の注意点として、サブスクリプションIDとの紐づけを行う都合からライセンスの型番がCo-terminationやPDLで用いたものとは異なります。
その為、既存のCo-termination方式もしくはPDL方式の環境で使用しているライセンスをSubscription方式の環境で引き継いで利用することが出来ません。
もし、既存Meraki環境のライセンス管理をSubscription方式に変更したい場合には、既存のライセンス期限が切れる更新のタイミングで実施頂くか、既存のライセンスを破棄する前提でライセンス管理方式を変換いただくか、という形でご検討頂くことになります。
<参考リンク>
Subscription - Licensing Overview
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<<<Cisco Meraki エンジニア情報局 前回の記事>
Ciscoの記事
- Meraki 第152回「Meraki Subscriptionライセンスについて」
- Collaboration 第146回 「高品質な音声体験を実現するCisco Webex の生成AI技術 ~Webex AI Codec~」
- Collaboration 第145回 「会議参加者リストのアイデンティティラベル機能 ~「未確認」「検証されていない」と表示される場合の対策 ~ 」
- Collaboration 第144回 「【重要】サポート終了シスコビデオデバイスに対するクラウドサービス接続について」
- Collaboration 第143回 「新製品!天井吊り外付けマイク Cisco Ceiling Microphone Proのご紹介」
- Security 第78回「Cisco Secure Endpoint ダッシュボードからのアンインストールについて」