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Collaboration 第53回 「最新情報 All New Webex ~ webexoneダイジェスト Part2 Meetings新機能 ~」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポート株式会社でCisco Collaborationの担当エンジニアをしております斎藤です。

今回は、前回に引き続き、webexoneで発表された内容から最新アップデート情報をご紹介したいと思います。Part2の今回は、Collaborationブログ第52話の内容の中から、Meetings新機能について、もう少し深堀してお伝えできればと思います。最後までぜひご覧ください。


Meetings新機能

Collaborationブログ第52話にて、いくつかMeetingsの新機能についてご紹介させていただきました。
・ジェスチャー:                AIによるボディランゲージ認識が可能に!    
・リアルタイム翻訳:            リアルタイム翻訳がついに日本語対応!    
・イマーシブ共有:             ビデオをオーバーレイした背景新しい共有方法
・高度なビデオレイアウト:       ステージ、スタック、サイドバイサイドをスライダーコントロール
・ラウンドテーブルと時間同期:     会議にタイムテーブルを導入可能
・Eventsキャパシティ拡大:      最大25,000人の参加者にスケールアップ / 10万人にライブストリーミング

今回は、こちらの6つについて、どんな機能なのか?いつごろから使えるのか?等の情報含め、もう少し詳しくご紹介したいと思います。ただし、これらの機能はアップデート内容の一部に過ぎません。より詳細なアップデート情報を知りたい方はページ下部の参考サイトをご確認いただければと思います。

ジェスチャー(Webex Gesture & Reaction)

まずは面白い機能としてジェスチャー機能をご紹介します。これまでは、ミーティング中にリアクションを伝える場合、リアクションアイコンをクリックすることで挙手やリアクションを相手に伝えることができました。こちらの機能もこれまで通り利用でき、最新のアップデートでは、リアクションアイコンに動きが付くようです。
それだけではインパクトが薄いのですが、重要なのはこれらのリアクションがボディランゲージを使って送ることができるようになることです。
こちらはAIが映像内のボディランゲージを認識することで実現できる機能です。正直リアクションの意味では映像が見えているのでわざわざアイコンを送らなくても、、、というのはありますが、AIが人の動きを分析していることを説明する意味で面白い機能になっていると思います。個人的には、ボディランゲージを認識してくれるというのが大きな意味があると思っており、(勝手な想像ですが)今後例えば、ボディランゲージだけで資料の共有やページ送り等の操作ができるようになるかもしれません。最終的にWebexを使った会議では、マウス操作が不要になる日が来るかもしれませんね。
・Youtube - Express yourself with gestures and reactions in Webex
https://www.youtube.com/watch?v=C2HaZ8A5Ctw

ジェスチャー機能は、WBS41.1より実装される機能のようです。現在のところ、WBS41.1の日本リリースは2020年1月26日となっています。


リアルタイム翻訳(Webex Language Translation)

こちらは英語の音声を他言語(日本語も含む)にリアルタイム翻訳する機能です。まず、リアルタイムに英語の音声は字幕のようにビデオ下部にリアルタイムで表示することできるようになります。
その英語字幕は瞬時に他言語に変換して表示できるようになります。今回のアップデートでは、こちらの対応言語が、日本語の他、スペイン語、フランス語、ドイツ語、マンダリン、ポルトガル語、アラビア語、ロシア語、オランダ語など、世界人口の80%が話す15の言語に対応するようです。
まさに疑似「ほんやくこんにゃく」。Webexを利用すれば、英語が使えなくても外国の方と会話できる日がくるのかもしれません。

ただし、ご注意いただきたいのは今回のアップデート、音声認識の日本語対応ではありません。こちらはあくまで英語から日本語へのリアルタイム翻訳に対応するだけで、日本語から英語へのリアルタイム翻訳は対応しておりません(日本語音声の認識に対応していない為)。私としてはTranscriptsの日本語対応を期待していたのですが、こちらはもう少し時間がかかるようです・・・。期待して待ちたいと思います。(早く対応してほしいですね・・・)
・Youtube - Real-time Language Translation with Webex Assistant
https://www.youtube.com/watch?v=J1s4soujc1A

リアルタイム翻訳のリリース予定は、現在のところ、2021年3月頃となっているようです。


イマーシブ共有(Immersive Share)

Immersive Shareを日本語訳は「没入型共有」です。ちょっと伝わりづらいような、ダサいような、、、日本語でどう表現すればいいか分からないので、今回は「イマーシブ共有」と呼称させていただきます。イマーシブ共有は新しいコンテンツ共有方法で、ピクチャーインピクチャー(PiP:Picture In Picture)と呼ばれる共有方法と同じく共有コンテンツ内にビデオの映像を埋め込んで表示する方法になります。
PiPはDeskProでのみ利用できる共有方法でしたが、イマーシブ共有ができるようになれば、PCによる画面共有においてもPiPのような共有が可能となります。Webexの場合、ビデオレイアウトは視聴者側で変更ができる為、自分の映像が相手に映っているのか分からない、と状況がありました。イマーシブ共有であれば、ある意味で相手に確実に自分のビデオ映像を送ることができるので、より臨場感のあるプレゼンテーションができるようになると思います。

高度なレイアウト(Advanced Layouts)

これまでのレイアウトは、複数の参加者映像を表示する場合、接続数に応じて自動でレイアウトが増える仕様でした。またグリッドやアクティブスピーカー等のレイアウト変更とピン止め機能を使って手動である程度の手動変更も可能でした。それでも、自由自在にレイアウト変更ができる、というほどの柔軟性はない印象でした。しかし、今回発表された高度なレイアウトが実装されることで、まさに自由自在にレイアウト変更・カスタマイズが可能になります。

まずスライダーを使って、同時拠点数を変更できるようになります。

そして、ステージと呼ばれる表示枠に対して、ドラッグアンドドロップを使って好きなビデオを表示させることができるようになります。
非常に使い勝手が良さそうです。高度なレイアウトを利用することで、まさに自由自在にカスタマイズが可能となります。
・Youtube - Webex Advanced Layouts and Immersive Share
https://www.youtube.com/watch?v=qcigspmOmJU

イマーシブ共有と高度なレイアウトは、現在のところ、2021年3月頃にリリース予定となっています。非常にデモ映えする機能かと思いますので、実装が待ち遠しいですね。また、この手の機能はCPUを多く消費する印象がありますので、私のPCで利用できるのか気になります。このあたりは実装された際に、手順や要件等の情報をお伝えできればと思います。


ラウンドテーブルと時間同期(Round Table & Quick Sync)

こちらは、簡単に言いますと会議内にタイマーとタイムテーブルを作成することができる機能になります。機能としては単純ですが、意外にこれまでWeb会議内にタイマーを設ける機能はなかったかと思いますし、結構便利な機能かなと思います。

まず時間同期(Quick Sync)を使うことで、会議参加者全員が同じタイマーを共有することができます。

またラウンドテーブル(Round Table)を使うことで、誰が何時からスピーカーになるかを設定しておくことができます。
会議を円滑に進める上で、時間を区切るというのは重要な要素だと思います。リアルな会議や研修などでは、わざわざタイムキーパーを設けることもありますが、時間同期を使えば、Webexがタイムキーパーの代わりになってくれます。また例えばウェブセミナーでは、冒頭のアジェンダを参照して視聴者自身で確認する必要がありましたが、ラウンドテーブルを使うことでいつでもアジェンダを確認することができます。あとはどのくらいカスタマイズが簡単なのか、ということになろうかと思いますが、そちらは実際に機能が実装されましたら、手順等のご紹介ができればと思います。
・Youtube - Webex Roundtable Meeting Template
https://www.youtube.com/watch?v=yNRmLOlb0vg
・Youtube - Webex Quick Sync Meeting Template
https://www.youtube.com/watch?v=ofSYbXPrikE

ラウンドテーブルと時間同期のリリースは、現時点で明確なリリース時期は発表されていないようです。他の機能から推測するに、こちらも2021年3月頃ではないかな、と思います。


Eventsキャパシティ拡大

こちらは機能というよりは、仕様変更になるかと思います。これまでオンラインセミナーサービスであるWebex Eventsはデフォルトで最大1,000名まで、別型番によって最大3,000名まで参加できる仕様でした。それが今回、一気に最大25,000名までキャパシティが拡張されるようです。これまでの最大3,000名でも充分ではありましたが、もしデフォルトの参加者数が拡張されるのであれば、キャパシティは本当に気にしなくてよいレベルになるのではないかなと思います。
Eventsキャパシティ拡大のアップデート予定は、現在のところ2021年4月頃となっているようです。もしかすると新しい型番が出るのかもしれませんので、詳細発表されましたらその際にまたご紹介させていただければと思います。


今回は以上とさせて頂きます。非常に多くのアップデートがあり、Meetingsの機能だけでも胸躍ります。ただ、webexoneで発表された内容はもちろんMeetingsの機能だけではありません。次回は、最新デバイスの情報も発表されたWebexデバイスに関連するアップデート内容について深堀していきたいと思います。また今回ご紹介した内容以外のアップデート情報やより詳細な情報を確認されたい方は、下記サイトを参照していただければと思います。

・What’s new in Webex: December 2020(シスコブログ:英語)
https://blog.webex.com/video-conferencing/whats-new-in-webex-december-2020/
・Welcome to the All New Webex(シスコブログ:英語)
https://blogs.cisco.com/collaboration/welcome-to-the-all-new-webex
・What's New for the Latest Channel of Webex Meetings(リリースノートWebex Meetings:英語)
https://help.webex.com/en-us/xcwws1/What-s-New-for-the-Latest-Channel-of-Webex-Meetings

最後までご覧いただきありがとうございました!
引き続きよろしくお願い致します。

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