Cisco 担当者コラム
Cisco・Wireless
Wireless 第22回 [2021年1月更新]「Catalyst9100シリーズ紹介 ライセンス編」
前回は、アクセスポイント内部の仮想コントローラ(EWC-AP)による集中管理ついてご紹介させて頂きましたが、今回は、Catalyst 9100シリーズのライセンスについてご紹介させて頂きます。
※追記(2020年1月)
Catalyst 9100シリーズのEWC-APでアクセスポイントを管理する場合、Cisco AIR-DNAライセンスの購入をしなくても利用することが可能になりました。また、EWC-AP配下の11ac Wave 2 AP(Aironetシリーズ)に対するライセンスについても不要で利用可能になります。詳細につきましては、以下のブログ記事をご参照ください。
Wireless 第26回 「Catalyst9100シリーズ EWC-APのDNAライセンスが必須では無くなった!?」
全てのライセンスでは、Cisco DNA Centerの機能ライセンスが付属しており、Premierに関しては、それに加えIdentity Services Engine(ISE)のライセンスが付属しております。
ただ、9100シリーズのアクセスポイント単体でご利用される場合は、上記については特に気にしなくても良い部分になりますので、今回はこちらの説明は割愛させて頂きます。
注目して頂きたい部分としましては、赤色の字で記載されているNetworkライセンスについてです。
Networkライセンスは、AP機能の利用ライセンスになります。
また、Network EssentialsとNetwork Advantageの2種類があり、利用できる機能がそれぞれ異なります。
では、Cisco AIR-DNAに付属するもう一つのNetwork Advantageライセンスでは、何が違うのかと言いますと、Network Essentialsの全ての機能に加え、IOS-XEベースを生かした高度な高可用性と復元力の機能をサポートしております。
こちらの機能は前々回記事でもご紹介させて頂きましたが、更新用のパッチをEWC-APに当てる事でネットワークに影響を与えることなくシームレスに不具合の修正や新モデルAPのサポートなどを行う事が可能になる機能です。
アップデート時などでもダウンタイムを極力短くし、途切れない無線LANが提供可能なので、ミッションクリティカルな無線LAN環境でご利用頂く場合は、Network Advantageライセンスが含まれるCisco AIR-DNA Advantageがおすすめです。
最後に補足ですが、このNetworkライセンス自体は永年なので、基本的なAPの利用(Cisco DNAの機能を利用しない場合など)であれば、Cisco AIR-DNAライセンスの更新は不要で問題無く使い続ける事が可能です。
ただ、少しややこしいのですが、NetworkライセンスはCisco AIR-DNAライセンスに含まれているため、AP購入時には、最低でも3年以上のCisco AIR-DNAライセンスの同時購入が必要となりますのでその点については、ご注意下さい。
Cisco AIR-DNAライセンス毎にサポートされる機能の詳細は、下記メーカーページをご参照下さい。
https://www.cisco.com/c/m/en_us/products/software/dna-subscription-wireless/en-sw-sub-matrix-wireless.html?oid=porew018984
今回は以上となります。
引き続き宜しくお願い致します。
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