Collaboration

Collaboration 第20回 「Cisco Webex Control Hub とは? ~ユーザの管理編~」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポート株式会社でCisco Collaborationの担当エンジニアをしております斎藤です。

前回までは、Webexビデオ会議端末(Room Kit / Mini)についてご紹介してきました。特に前回はプロキシミティ機能についてご紹介しましたが、プロキシミティ機能だけでなく、デバイスの管理や初期セットアップなど、Webexクラウドサービスを利用するためにはCisco Webex Control Hubが必要となります。そこで今回からは、Cisco Webex Control Hubについて詳しくご紹介していきたいと思います。


Cisco Webex Control Hubとは
Cisco Webex Control Hubは、Cisco Webexサービスやハイブリッドサービスのプロビジョニングと運用・管理を直感的に行えるWebベースの管理ポータルです。難しく書きましたが、要するにWebexサービスは全てControl HubというWebサイト上で管理することができます。


Cisco Webex Control Hubは、すべての有料サブスクリプションに含まれています。つまり、Webexの何かしらのライセンスを購入すれば、必然的に付いてくるものです。
「Webexのライセンス体系は複雑だ」と感じられる方もいるかと思いますが、Control Hubはその要因の一つにもなって気がします。SaaSサブスクリプションではよくあることですが、ライセンスが機器やメールアドレス(ユーザ)に直接紐づくわけではなく、管理ポータルであるControl Hubに紐づくからです。
下図は、一旦管理ポータルに割り当てられたライセンスをメールアドレス(ユーザ)やデバイスに割り当てるというイメージです。

Webexクラウドサービスは必ず管理ポータルであるControl Hubを経由します。
要するにWebexを利用するためには、ただ単にライセンスを購入するだけではなく、Control Hubの準備、そして、ライセンスの紐づけなどを行う必要があります。
この一連のセットアップを、プロビジョニングと言います。

「ただ単に面倒な作業が増えるだけじゃないのか?」そんなこともありません。Cisco Webex Control Hubを活用することで、確実に業務の効率化を図れるからです。Cisco Webex Control Hubで出来ることは主に次の4点になります。

・ユーザとデバイス管理
 ユーザやデバイスの登録、ユーザ情報の変更、ライセンスの割り当て、AD連携など

・利用状況の分析
 ミーティング、メッセージング、コーリング、デバイスなど

・トラブルシューティング
 サービスステータスの確認、ミーティング状況の詳細確認など

・セキュリティ
 社外ユーザとの通信の制限、コンプライアンス違反の抑制、問題発生時の調査
 

Web会議・ビデオ会議サービスは、導入後の効果測定が難しいサービスかと思います。しかし、Control Hubを使えば、Webexの利用状況を細部まで可視化することができます。
また、ライセンスの割り当ても、わざわざメーカーへ問い合わせる必要が無く、管理者が自由に行えるため、会社の環境やその時の状況に合わせて柔軟なサービス提供が可能になります。
つまり、Control Hubについて詳しく知ることで、提案に役立つ便利ツールに変わるのです。

さまざまご紹介できるポイントはあるのですが、今回は管理ポータルの基本とも言える「ユーザとデバイス管理」について、もう少し掘り下げてご紹介したいと思います。


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