Collaboration 第08回 「ビデオ会議通信とNATの相性が悪いというのは本当?」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポートでコラボレーション製品を担当している中村です。

前回は5~8人程度の会議室で利用するシスコ社製ビデオ会議端末を紹介させていただきました。ビデオ会議端末の紹介はいったん休止して今回はインターネット経由のビデオ会議で重要なNAT対応についてお話いたします。

一般的にビデオ会議通信とNATは相性が悪いといわれます。なぜなのでしょうか?
インターネットで広く使われているWebやDNSといったプロトコルはクライアント~サーバの関係で通信を行います。ビデオ会議通信では呼制御というコントロール通信はクライアント~サーバの関係で通信を行いますが、動画や音声といったビデオ会議通信はサーバを経由せずビデオ会議端末(クライアント)間で行われます。

図1.Web通信とビデオ会議通信の違い

ビデオ会議端末間の通信を確立するためSIPやH.323といった呼制御通信で相手からの通信を待ち受けるIPアドレスとポート番号をサーバに通知します。呼制御通信を行うサーバ(以下呼制御サーバ)は受け取ったIPアドレスとポート番号を相手に通知することによってビデオ会議端末同士の通信を可能にします。


図2.ビデオ会議端末間通信の確立

通常の環境であればビデオ会議端末間通信は問題なく確立されますが、NAT環境では問題が発生します。呼制御サーバから通知されるIPアドレスはプライベートIPアドレスですが、このIPアドレスでは相互に通信を確立することはできないためです。

図3.NAT環境下での問題

ではどのようにすればNAT環境下でもビデオ会議端末間の通信を確立させることができるのでしょうか?


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