VMware 担当者コラム
VMware・データセンター仮想化
2Node vSAN構築奮闘記 -その(1)概要編-
皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。
本コラムより数回に分けて「2Node vSANの構築方法」についてご紹介していきたいと思います。
まずvSANの概要について知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。「抑えておきたいvSANの概要について」
今回は2Node vSANがどの様なものなのか簡単にご説明した後に、利用する物理サーバーのスペック紹介や開梱・ラッキング作業風景についてまとめていきます。
◆3Node以上のvSANと2Node vSANの違いについて
基本的にはvSANは3Node以上のホストによってvSANデータストアを作成します。
その際仮想マシンのデータは下記の様に1つコピーしそれぞれのホストに配置+Witnessと呼ばれる監視用のオブジェクトをデータの置かれていないホストに配置します。(FTT=1、ミラーリング)
※Witnessとは?
ディスクやESXiホスト、ネットワーク等に障害が発生した場合、ミラーリングしている2つのデータの内、どちらが正常なのかを判断するための監視の役割を持つオブジェクトになります。
では2Node vSANの場合はどうなのか?下記にて紹介していきます!
2Node vSANの構成イメージは下記になります。
vSANを構成する2台のホストと、vCenter Server及びWitness Applianceと呼ばれる監視用の仮想マシンを配置するホストが1台必要です。この際、vCenter ServerとWitness Applianceを配置するホストはvSAN用ホスト2台とクラスタを分ける必要があります。
この様に「2Node vSAN」と呼ばれながらも必ず3台のホストが必要になります。
仮想マシンのデータは3Nodeの時と同じように1つコピーして配置します。また、監視用のWitness Appliance(仮想マシン)はvSANクラスタの外から監視します。
◆利用する物理サーバーについて
それでは早速今回利用する物理サーバーについてご紹介していきます。
今回購入したサーバーは「Dell EMC vSAN R640 Ready Node」になります。
スペックを下記表にまとめてみました。
Dell EMC vSAN R640 Ready Node | サーバー1台あたり |
CPU | 1CPU16コア |
メモリ | 256GB |
キャッシュ(SSD) | 800GB ×2本 |
キャパシティ(HDD) | 2.4TB ×6本 |
キャッシュSSDが2本あることから、今回はディスクグループを2個作成します。
イラストでのイメージは下図になります。
サーバーが届いてからの流れを下記にて紹介していきます。
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サーバー開梱
新しいサーバーを開梱するのはやっぱりワクワクします!
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初期設定
DELLサーバーのiDRAC初期設定とプリインストールされているESXiの初期設定を実施します。
今回はvSphere6.7 Update3(ビルド番号:15160138)を利用します。 -
ラッキング&ケーブリング
ラッキングした状態の写真になります。ベゼルがかっこいい!
ケーブリングの写真はこの様になっています。
赤枠:iDRAC用(1G)
黄枠:vSAN用(10G DACケーブル直結)
青枠:サービス用(1G) -
接続確認
無事にHost Clientに接続することができました!
今回のコラムはここまでになります。
次回からvSANの設定をしていきますのでお楽しみに!
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