VMware 担当者コラム
VMware・デジタルワークスペース
Horizon Cloud on Azure 検証してみた -Horizon Cloud概要編-
皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。
本コラムより「Horizon Cloud」についてご紹介していきます。
まず今回は概要という事で、各サービスのコンポーネント、ライセンスの購入方法などについてご紹介致します。
※本コラムは2020年7月時点の内容をまとめています。
※2020年8月11日にHorizon 8がリリースされました。
詳細については下記リリースノートをご確認ください。
https://docs.vmware.com/en/VMware-Horizon/2006/rn/horizon-2006-release-notes.html
現在VMware Horizonは下記4種類の方法にてサービスが提供されています。
1.Horizon 7 オンプレミス
2.Horizon 7 on VMware Cloud on AWS(VMC on AWS)
3.Horizon Cloud on IBM Cloud
4.Horizon Cloud on Azure
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また、Horizonには現在2種類のライセンス提供方法がございます。
1つ目は従来からのPerpetual(永続ライセンス)になります。こちらはオンプレミス環境にのみ適用可能です。
2つ目はサブスクリプション方式となっており、全ての環境で利用可能なライセンスとなっております。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_2.png)
それぞれのサービスについていくつかピックアップし、もう少し詳しくご紹介致します。
Horizon 7 オンプレミス
従来からのHorizonの提供形態になります。
仮想化基盤も含め全て構築・管理する必要があります。
オンプレミスにて構築する際の主なコンポーネントは下記のようになっています。
Horizon Universal Licenseを使う場合には、新たに必要なコンポーネントとして「Cloud Connector」を構築する必要がございます。
Cloud Connectorとは、ライセンスの管理やステータス同期のために必要なものになります。永続ライセンスを購入する際には不要です。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_3.png)
オンプレミス環境で購入するライセンスは「Perpetual(永続ライセンス)」か「Subscription」の2種類に別れています。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_4.png)
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Universal Licenseを購入する場合、ライセンスのアクティベーション等でインターネット接続が必要になりますので、
閉鎖した環境で利用する際には、Perpetualである「Horizon License」を選択します。 -
Universal Licenseではライセンスキーは払い出されず、My VMwareアカウントに関連付けられます。
詳細は下記Docsをご確認ください。
https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Cloud-Service/services/hzncloudmsazure.getstarted15/GUID-6E460805-C323-4200-9A45-45E7BFB31730.html
Horizon 7 on VMware Cloud on AWS
仮想化基盤はVMC on AWSを利用し、Horizonインフラストラクチャをオンプレミス同様にVMC on AWS上で構築します。
特徴として、AWSサービスの利用や、オンプレミス環境のDRサイトをクラウド上に展開することができます。
VMC on AWS利用時の主なコンポーネントは下記のようになります。
オンプレミスでのHorizon環境がそのままVMC on AWS上で動作する形になります。
VMC on AWSの場合もオンプレミス環境と同じく、「Cloud Connector」を構築する必要がございます。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_5.png)
Horizon 7 on VMware Cloud on AWSで購入するライセンスはHorizon Universal Licenseになります。
また、VMC on AWSの費用も必要になります。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_6.png)
Horizon Cloud on Azure
仮想化基盤部分はAzureを利用、Horizonインフラ部分はVMwareのサービスを利用するものになります。
Azure環境の情報を連携することによって、Azure Portalを操作せずにHorizon Cloud管理コンソールから操作することが可能です。また、2020年3月よりWVD(Windows 10 Enterprise マルチセッション)が利用可能になりました。
Horizon Cloud on Azure利用時のコンポーネントは下記になります。
インフラ部分がAzure環境になるため、vSphere ESXi基盤ではないのが大きなポイントになります。
また、オンプレ及びVMC on AWSの場合、仮想デスクトップへの接続を管理する「Connection Server」を構築しますが、Horizon Cloud on Azureの場合「Pod Manager」と呼ばれる仮想アプライアンスになります。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_7.png)
Horizon Cloud on Azureで購入するライセンスはHorizon Universal Licenseになります。
また、別途Azureの費用が必要となっております。
事前にAzure環境をご利用になられている場合はUniversal Licenseのみで問題ございません。
![](/portal/page/out/secolumn/vmware/column92_8.png)
概要編についてはここまでになります。
今回私が検証したのは3つ目にご紹介した「Horizon Cloud on Azure」になります。
次回はHorizon Cloud on Azureを利用する前に確認しておきたい要件や、Horizon Cloud on Azureの詳細なコンポーネントなどについてご紹介していきます。
VMwareの記事
![](/portal/page/out/mss/vmware/pic/blog_mss_vmware_link.png)
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