VMware 担当者コラム
VMware
vSphere次期バージョン最新情報 - vFORUM2019編 -
皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。
今回は11/12・13に開催されましたvFORUMで私が受講したvSphereセッションの情報を共有させていただこうと思います。
それでは早速ご説明していきます。
今回は次期リリース予定のvSphereバージョンについての内容を中心としてまとめています。
※vFORUMでのセッション及び本コラムでのまとめ情報は、現在開発中である機能等が含まれているので、リリース時に変更される場合がございます。
◆新バージョンのvSphereで提供されない機能一覧
まず初めに次回のバージョンでは使用できない機能をご紹介致します。
提供されない機能 | 次期バージョン以降 |
vCenter Server for Windows | vCenter Server Applianceのみ |
Flash版vSphere Web Client | HTML5版vSphere Clientのみ |
外部 Platform Services Controller | 組み込み Platform Services Controllerのみ |
Enhanced Linked Mode | Embedded Linked Modeのみ |
vFlash Read Cache | 廃止 |
vmklinux Driver Stack | Native Driverのみ |
中でも以前からアナウンスされていた「vCenter Server for Windows」は非常にインパクトが大きいものではないかと思われます。現行バージョンでは、Appliance版でしか使用できない機能も多くなっていますので、Hands-On LabなどでAppliance版vCenterを是非操作してみてはいかがでしょうか?
また、「Flash版vSphere Web Client」も次期バージョンからは利用できなくなります。
HTML5版vSphere ClientはvSphere6.7Update1から全ての機能を利用できるようになっていますので、こちらを利用することを推奨しています。
「外部 Platform Services Controller」の廃止はvSphere6.7Update2のリリース時にアナウンスされたものになり、次期バージョンでは組み込み型オンリーとなりますのでご注意ください。
◆新バージョンのESXiシステムストレージ
ESXiをインストールするためのシステムストレージが変わります。
大きな変更点
- bootbankの容量が250MBから拡大され、
起動ディスクのサイズに応じて500MB or 1GB or 4GBから自動で選択される - OSDATAパーティションに様々な役割を持っていた機能を統合
- Systemboot、bootbank、OSDATAで最大128GBまで利用可能
次期vSphereのESXiシステムストレージの注意事項について
- 起動ディスクは32GB以上を強く推奨
- ブートデバイスはHDD、SSD、NVMe、SATADOM、M.2を推奨
- USB及びSDデバイスはNot Preferred(サポートはされるが注意事項あり)
- Boot from SAN は引き続きサポート
◆仮想ハードウェアバージョン17
次期リリースされるvSphereでは仮想ハードウェアバージョン17を利用することができるようです。
仮想ハードウェアバージョン17では下記機能が実装予定となっています。
- More vCPU / Memory
- SGX exposing
- Dynamic DirectPath I/O
- Virtual Watchdog Timer
- Virtual PTP
- Namespace support in PVRDMA
今回はvFORUMのセッションで発表されたvSphereの最新情報についてまとめましたがいかがでしたでしょうか?
まだリリースされていないバージョンという事もあり、新情報はまだまだ少ないですが、次期vSphereリリース時にまた新機能等をまとめたいと思います。
本コラムが皆さまのお役に立てることができれば幸いです。
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