VMware 担当者コラム
VMware・クラウドプロバイダ
DX仮想クラウド基盤:仮想マシンをオンプレミス環境から移行する方法 Part1
皆さま、こんにちは。
VMware担当の石田です。
今回から2回にわたって、仮想マシン(VM)をオンプレミスのVMware仮想環境からDX仮想クラウド基盤に移行する方法をご紹介します。
DX仮想クラウド基盤は、皆さまご存じVMware Cloud on AWSをVMware Cloud Director serviceでマルチテナント化したもので、VMware Cloud on AWSそのままでは大き過ぎるシステムにも、ほどよいリソースサイズの仮想環境をクラウド上でご利用いただけるものです。
移行にはいくつかの方法が考えられますが、ここでご紹介するのは、もっとも基本的な、仮想マシンのエクスポート・インポート機能を使用する方法です。
ご説明する内容は、次の通りです。
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作業の流れ
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移行元オンプレミス環境での作業手順
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移行先DX仮想クラウド基盤での作業手順
このうち、今回はオンプレミス環境での作業まで。DX仮想クラウド基盤での作業は次回のお話となります。
なお、詳細については、VMware社の下記ドキュメントをご覧ください。
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vSphere の仮想マシン管理 (VMware vSphere 7.0)
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VMware Cloud Director テナント ポータル ガイド (VMware Cloud Director 10.3)
また、ここで掲載している画面イメージは、検証時のものですので、実際にご利用いただく際のものとは異なる可能性があります。ご承知おきください。
■ 作業の流れ
作業のおおよその流れは、次の通りとなります。
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移行元オンプレミス環境で、仮想マシンをOVFテンプレート(ファイル)としてエクスポート
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移行先DX仮想クラウド基盤で、OVFテンプレートをインポートし、仮想マシンおよび上位構造であるvAppをデプロイ
【注意】
移行元環境や作業環境が異なる場合は、適切な手順を確認の上で作業してください。
■ vSphere Clientへの接続と仮想マシンの選択(オンプレミス環境)
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WebブラウザでvSphere Clientにログインします。
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左側インベントリパネルの「ホストおよびクラスタ」タブまたは「仮想マシンおよびテンプレート」タブ①で移行対象の仮想マシン②を選択し、右側情報パネルで「サマリ」タブ③を表示します。
■ シャットダウン(オンプレミス環境)
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「アクション」①から「電源」②をたどり、「ゲストOSのシャットダウン」③をクリックします。
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「ゲストのシャットダウンの確認」ウィンドウが表示されるので、「はい」ボタンをクリックします。
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コンソールの縮小画面に「パワーオフ」と表示されるまで待ちます。
■ OVFテンプレートのエクスポート(オンプレミス環境)
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移行対象の仮想マシンの右側情報パネルで、「アクション」①から「テンプレート」②をたどり、「OVFテンプレートのエクスポート」③をクリックします。
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「OVFテンプレートのエクスポート」ウィンドウが開きます。「名前」①にOVFテンプレートの名前を設定し、「OK」ボタン②をクリックします。
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画面下側ステータスバーの「最近のタスク」タブを確認し、「OVFテンプレートのエクスポート」および「OVFパッケージのエクスポート」の両方のステータスが「✓完了」③になるまで待ちます。次に、ダウンロードバーの「すべて表示」ボタンをクリックします。
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Webブラウザの「ダウンロード」画面が表示されるので、OVFテンプレートを構成するファイルのダウンロードがすべて完了するまで待ちます。待つ必要のあるファイルは、名前がOVFテンプレート名で始まり、拡張子が「.mf」、「.vmdk」、および「.ovf」の3ファイルです。
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エクスプローラーでダウンロードフォルダを確認します。OVFテンプレートを構成するファイル①がダウンロードされているはずです。
以上で、移行元オンプレミス環境での作業は終了となります。
今回はここまで。次回をお楽しみに!
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