Horizon8インスタントクローンの展開手順

皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。

今回はインスタントクローンの展開手順やイメージの更新手順についてご説明いたします。
インスタントクローンの概要やユースケースについては前回のコラムをご確認ください。

インスタントクローンの展開手順

インスタントクローンにてVDIを展開する際の手順は下記のようになります。

  1. マスターVMのスナップショット取得
  2. デスクトッププールの作成
  3. ユーザーの割り当て

今回は「デスクトッププールの作成」時のポイントについてご紹介いたします。
詳細な手順については下記VMware Docsをご確認ください。
https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon/2012/virtual-desktops/GUID-355E9B2D-1CCA-499A-AA50-A7C05CE83154.html

まず、Horizon管理コンソールよりインベントリ>デスクトップに移動し、デスクトッププールの「追加」をクリックします。
すると設定ウィザードが開きますので、手順に従い設定を行っていきます。

【vCenter Server】
VDIの展開方法を選択します。
※Horizon8 2006ではリンククローンが選択可能ですが、Horizon8 2012以降は廃止され選択できなくなっております。

【ユーザー割り当て】
フローティングか専用かを選択します。
フローティング:ユーザーがログインする際に接続可能なVDIが割り当てられます
専用:ユーザーがログインする際に専用のVDIが割り当てられます

【プロビジョニングの設定】
展開するVDIの最大数及び事前に起動しておくVDI数を入力します。

例①:「VDIの最大数を10台、“すべてのマシンを事前に手配”にチェック」
→VDIは10台事前に展開されます。

例②:「VDIの最大数を10台、“オンデマンドのマシン”にチェックを入れ、予備(パワーオン状態)のマシンを5台」
→VDIは5台事前に展開され、必要に応じて最大10台まで作成されます。

※“オンデマンドのマシン”にチェックを入れると、「マシンの最小数」もしくは「予備(パワーオン状態)のマシン」の値に基づいてVDIが作成されます。

【デスクトッププールの設定】
VDIから切断した後にログオフされたと認定するまでの時間を指定します。
インスタントクローンではユーザーのログオフ後、そのVDIはリフレッシュもしくは削除されるため、ユーザーが誤って切断した場合にすぐにVDIがリフレッシュされないような設定を行います。

例:「“経過時間”、60分に設定」
→ユーザーがログオフせずにVDIを切断すると、60分間はVDIがリフレッシュされずに再ログインできる状態になります。

全ての設定を完了すると、デスクトッププールの一覧に追加したプールが表示されます。

Horizon管理コンソールのインベントリ>マシンへ移動すると、展開済みのVDI一覧が表示されます。
VDI名やHorizon Agentのバージョン、ステータス等を確認できます。

イメージの更新

マスターVMにアプリケーションの追加やパッチ適用した場合は下記手順にて更新を行います。

  1. マスターVMのスナップショット取得
  2. 対象のデスクトッププールに適用

    本コラムでは「対象のデスクトッププールに適用」する手順をご紹介いたします。
    下記VMware Docsも併せてご確認ください。
    https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon/2012/virtual-desktops/GUID-B46D873B-A64C-416C-9D98-17190BA1079A.html

    インベントリ>デスクトップに移動し、対象のデスクトッププールIDをクリックします。

    メンテナンスタブからスケジュールをクリックします。

    新しく取得したスナップショットを選択します。

    イメージ更新のスケジュール設定を行います。
    更新を行うタイミングでユーザーがログインしている場合、“ユーザーがログアウトするのを待機”もしくは“ユーザーを強制ログアウト”させるのかを選択することが可能です。強制ログアウトさせる場合は、ログアウトまでの時間及び警告メッセージを設定することができます。

    更新が実行されると、変更したスナップショットを基に新たにテンプレートVM及びレプリカVM、ペアレントVM、VDIが作成されます。その後既存のインスタントクローンが削除されます。

今回はここまでになります。
本コラムが皆様のお役に立てると幸いです。

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