Horizon Cloud on Azure 検証してみた -デスクトップ割り当て編-

皆さま、こんにちは。
VMware担当の田畑です。

つい先日VMworld 2020 Japanが開催されました。 https://vmworld.jp/
弊社もHorizon Cloud on Microsoft Azureを題材としたライブセッションを配信させていただきましたので、まだ視聴されていない方はぜひご覧ください。
https://vmworld.jp/program/digitalworkspace/DW1454
※オンデマンド視聴は2021年1月29日まで可能です。

さて、前回のコラムでは、Horizon Cloud Podのデプロイについてご紹介させていただきました。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/secolumn/vmware/column96.html

今回は実際に仮想マシンを作成し、ユーザーに割り当てるまでの流れについてご説明いたします。

Horizon Cloud on Azure構築手順
今回は赤枠「仮想マシンのイメージ作成」及び「ユーザー割り当て」の項目にて、下記作業をまとめました。
・デスクトッププールの展開手順
・ユーザーの割り当て及び展開されたVMへのログイン方法

デスクトッププールの展開手順

デスクトッププールを展開するまでの手順は下記のようになります。

  1. 仮想マシンのインポート

    →Azure Marketplaceからベースイメージをインポートします

  2. インポートされた仮想マシンの設定

    →マスターVMとして利用するために必要な設定やアプリをインストールします

  3. 仮想マシンのイメージ化

    インポートされた仮想マシン(マスターVM)を読み取り専用のイメージにします

  4. イメージを基にファームを作成

    実際にユーザーがアクセスする仮想マシンのグループを作成します

それぞれの手順の説明及び注意が必要なポイントをご紹介いたします。

「仮想マシンのインポート」
Azure MarketplaceからOSを選択し、ゲストOSのローカルアカウント情報を入力し仮想マシンを作成します。
OSに「Windows 10 Enterprise multi-session」を選択することでWVD環境として利用することができます。

「インポートされた仮想マシンの設定」
先ほどインポートした仮想マシンに接続し、言語設定やアプリのインストール等を行います。
インポートした仮想マシンはデフォルトの言語が英語になっていますので、言語設定にて日本語化を行う必要がございます。
設定した仮想マシンをマスターイメージとして利用します。

※日本語化を行う際の手順及び注意点

言語パックをインストールする際にWindows Updateが必要になりますが、仮想マシンインポート時に“Windowsイメージを最適化”が有効になっているとWindows Updateサービスがデフォルトで無効となっています。
Windows Updateが無効になっていると言語パックをインストールすることができないため、まずはWindows Updateサービスを有効にします。

Windows UpdateのStartup TypeをDisable(無効)からManual(手動)に変更することで、Windows Updateが実行可能になり、日本語の言語パックをインストールできます。

日本語化を行った後に、グループポリシーにて使用言語を日本語に制限します。
※Azureのベースイメージでは英語となっているため、この作業を行わずに展開すると、Sysprep後に言語が英語に戻ってしまいます。

仮想マシンのイメージ化
インポートされた仮想マシンを読み取り専用のイメージとして登録します。
仮想マシンのインポートの際に設定したゲストOSのローカルアカウント情報を入力する必要がございます。

イメージを基にファームを作成
実際にユーザーがアクセスする仮想マシンのグループになります。
仮想マシンのスペックや、展開数、セッションを切断してからログオフまでの設定、スケジュール設定等、ファームの作成時に詳細な設定内容を入力します。
※ファーム作成手順や詳細情報に関しては下記Docsをご確認ください。
https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Cloud-Service/services/hzncloudmsazure.admin15/GUID-F24C72CF-6DF7-478B-B2C5-790BC008B0E4.html

ユーザーの割り当て及び展開されたVMへのログイン方法

各ファームに対してユーザーの割り当てを行います。

ここで割り当てるユーザー/グループはコンポーネント、要件編でご説明させていただきました「Horizon Cloudユーザーグループ」になります。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/secolumn/vmware/column93.html
ユーザーの割り当てによって、公開されたデスクトップやアプリケーション、VDIにアクセスできるユーザーおよびグループを指定することができます。

ユーザーの割り当てができましたら実際に仮想マシンにログインします。
仮想マシンにはブラウザもしくはHorizon Clientを用いてログインすることができます。
・ブラウザの場合:https:// 外部UAGのFQDNへアクセスします。
・Horizon Clientの場合:外部UAGのFQDNを新しいサーバーとして登録します。
アクセスするとログイン画面に繋がりますので、「Horizon Cloudユーザーグループ」に登録しているユーザー名を入力します。
※今回はブラウザでアクセスした際の流れをキャプチャしています

ログインすると公開されたデスクトップ及びアプリケーションが一覧に公開されます。
画面上部の公開されたデスクトップ(WVD)をクリックします。
※アプリケーションを公開するには別途アプリケーションファームを作成する必要があります。

無事ログインすることが確認できました。

今回のコラムはここまでになります。
次回はHorizon Cloud Pod展開時に必要な「ブローカ」についてご紹介させていただきます。

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